1995年生まれ、フランスはディジョン出身のジャズピアニストで個性的な作曲家としても知られ、現在ではスイスを拠点に活動を続ける、マシューマズエ率いるピアノトリオによる2021年発となるデビュー作。リリースはUnit Recordsから見開き紙ジャケット装丁にて限定枚数のリリースだったもので、現在では意外な入手困難盤。編成は、マシューマズエ(ピアノ、作曲)を中心に、ザビエルルエッグ(コントラバス)、ミハイルシナ(ドラムス)による布陣。マシューマズエ以外の演奏者はいずれもスイス出身の非常に無名な若手ジャズミュージシャンで、このアルバム意外にはほとんど活動歴が確認できないながらも、恐らくはマズエと同世代かつ同じような境遇で活動してきたというのが想像もでき、演奏者としてもテクニック充分で過不足の無いレベル。で、内容はと言えばコレが面白い。冒頭曲からしてあまりジャズピアノトリオに聴こえない、ドカっ、ドカって、キメパートで一体何コレ?ってインパクトを放ち、急転直下に一体全体これは何拍子なのか?って具合にベースとドラムスがアンサンブルを駆動し、リズム構造だけを抜き出して検証してみれば、ほとんどチェンバープログレの骨格、要するにヘンリーカウがUnrestでやってたようなのとなぜか近似しちゃってるのがなんとも驚きな滑り出しで、もしもこれに弦楽セクションと木管セクションが重奏されていたならチェンバープログレ系と化していたであろう凄まじさ。さらに2曲目に至ってはこの手法にさらなる追い込みをかけ、今度はフランクザッパのブラックペイジとティポグラフイカのリズム的な骨格を彷彿とさせる拍節感でもってベース、ドラムス、ピアノがよりアブストラクトなリズムの異世界へと突入し、コレだってもしもテクニカルフラグメントたる音律の連なりがフロントラインで炸裂していたならば、そのまんまフランクザッパ~ティポグラフィカ路線のアヴァンプログレ系そのものであったであろう事を妄想させるほど。まあそれでも、そこは流石に現代ジャズの異端派とはいえ、ちゃんとモードジャズも押さえてますよってな3曲目も、単なるモードじゃ面白くないでしょ?と言わんばかりに音律をコネ繰り回しては、メシアンみたいなアブストラクトな調性感をかろうじて保っているというスリリングさなど、もう美味しすぎる展開。アルバムは総体的にこのパターンで最後まで貫徹されているということで、いったいこれはチェンバープログレの骨格を援用したモードジャズなのか?或いはピアニストご自身がアヴァンプログレ好きだったので、ちょっと誰もやらないようなのをやってみるかってな乗りだったのか?という所も非常に興味深いというか、こんなのが密かに埋もれている現代ジャズシーンの恐るべき懐の深さを体感できる怪作。必聴!!! MATHIEU MAZUE TRIO-cortex(unit records)
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