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B138 藤原氏の正体   関 裕二 (新潮文庫)  平成23年発行 
B138 藤原氏の正体   関 裕二 (新潮文庫)  平成23年発行  [浏览原始页面]
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文庫です。 きれいなほうです。

大化改新の英雄・鎌足以降、常に日本の中枢に居座り続けた藤原氏。しかし、その出自は謎に包まれ、未だ古代史の闇として秘され続けている。正史に輝く華々しい業績を持つ一方で、一族繁栄のためには政敵を葬ることも厭わないという負の横顔を持つ彼らは一体何者だったのか? 著者独自の研究から、ついに明らかになったその素顔――。
富と権力に驕れる一族の正体を暴く渾身の論考。


【目次】

はじめに

第一章 「積善の藤家」の謎
大化改新は本当に正義の改革だったのか/目に余った蘇我氏の専横/中臣鎌足と中大兄皇子の劇的な出会い/入鹿暗殺の顛末/腑に落ちない『日本書紀』の分注/崩れ去る常識/不審火に包まれる中大兄皇子の宮/非難されていた中大兄皇子/中臣鎌足を襲った崇り/斉明天皇につきまとう鬼/積善の藤家の謎/正史の落雷記事と「積善の藤家」の因果/崇りにおびえる藤原氏/「滅罪」こそが藤原氏の「善行」だった?/現代日本の閨閥を牛耳る藤原氏/昭和天皇の前で足を組んだ近衛文麿/多くの皇族を殺害した藤原氏/宿主の養分を吸い取る植物「藤(原)」/藤原という突然変異はどこから来たのか

第二章 謎に包まれた藤原氏の出自
出自のはっきりしない藤原氏/神話で大活躍する中臣氏の祖神/歴史時代の中臣氏のさえない活躍/唐突に歴史に姿を現す中臣鎌足/なぜ『日本書紀』は藤原氏の過去を描かなかったのか/天武天皇と藤原氏の間に横たわるわだかまり/中臣鎌足は常陸国鹿嶋からやってきたという説/武甕槌神・経津主神の謎/中臣氏の祖神は東国から勧請された?/中臣氏が成り上がりだったという梅原説/枚岡神社と春日大社の奇妙な関係/ヤマトの中臣氏が物部氏の没落によって東国に進出したとする説/鎌足の出自を解明するには、第三の仮説が必要/『古語拾遺』の訴え/なぜ中臣氏は神道の伝統を無視したのか/なぜ中臣氏は神道と関わっていたのか/物部氏の正体/ヤマト建国に活躍した諸地域/不比等が神話に葬った出雲は実在した/物部氏は吉備からやってきた?/零落した物部氏の神を横取りした中臣氏/藤原不比等が黒作懸佩刀を持ち出したわけ

第三章 律令制度で日本のすべてを私物化した藤原氏
日本の律令を整備したのは藤原氏だった/部民制と屯倉制/聖徳太子が先鞭を付けた律令制度/蘇我氏は律令潰しに走っていない?/大化改新の裏側/乙巳の変の原因は外交問題だった?/百済王豊璋と中臣鎌足の接点/白村江の戦いで姿をくらました中臣鎌足/『大織冠伝』の不思議な記述/中臣鎌足が豊璋であった証拠/百済王の中臣鎌足への贈り物/藤原千年の基礎を築いた藤原不比等/改革事業を潰しにかかった中臣鎌足/蘇我が作った律令/壬申の乱で豪族は没落していない?/天武天皇の目論見/なぜ天智の娘が天武朝で即位できたのか/天香具山の歌に秘められた暗示/神話に隠された持統の姿/天智系王家の復活/持統即位のきな臭い背景/高市と持統の蜜月/藤原が律令を制した意味

第四章 崇りにおびえる藤原氏
律令を悪用した藤原氏/藤原氏は独裁政治をめざしていなかった?/藤原氏を糾弾する『竹取物語』/藤原のための天皇に同情したかぐや姫/藤原に滅ぼされた長屋王/藤原の子・聖武天皇の豹変/藤原に殺された安積親王/暴虐な藤原仲麻呂のふるまい/皇帝になった藤原仲麻呂/天皇家滅亡の危機を招いた藤原仲麻呂/静かな王朝交替/藤原に殺された井上内親王/ヤマトの祟りから逃れた桓武天皇/呪われた平安京/崇りによって藤原は馬脚を現した?/律令の理念の一角を崩した崇りの威力/平安王朝が空海や安倍晴明を求めたわけ

第五章 藤原氏と日本の官僚の根源
平安という暗黒時代/四家に分かれた藤原氏/藤原不比等の身勝手な法解釈/貴族になった藤原氏/自家以外の繁栄を拒んだ藤原氏/招婿婚と外戚の意味/藤原が仕組んだ政変/はめられた菅原道真/藤原摂関政治の本質/鎌足の墓をあばくのは不敬?/藤原氏はなぜ歴史書を好んで編纂したのか/日本史の本当のタブーは藤原氏を語ること

おわりに
文庫版あとがき
主要参考文献一覧


関裕二
1959(昭和34)年、千葉県柏市生れ。歴史作家、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅了されて奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。1991(平成3)年に『聖徳太子は蘇我入鹿である』でデビュー。以後精力的に執筆活動を続けている。主な著作に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』『伊勢神宮の暗号』『古代史 50の秘密』『前方後円墳の暗号』『神武天皇vs.卑弥呼』「古代史謎解き紀行」シリーズなど多数。
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