
ノーベル文学賞(2011年)を受賞したトーマス・トランストロンメル(Tomas Gsta Transtrmer)の、「悲しみのゴンドラ(Sorgegondolen)」〈増補版〉です。エイコ・デューク(Eiko Duke)訳。思潮社刊、読みやすいソフトカバーです。状態は、未使用に近く、非常に良好です。送料はクリックポストで185円です。
★内容: すぐれた絵画性と稀有の音楽性により、60ヵ国語を超える地域の読者を魅了するスウェーデンの生んだ世界的詩人、トーマス・トランストロンメル。詩人は簡明な言葉と鮮やかなメタファーで、美しい絵を描き、俳句への接近もこころみる。「群像」「ユリイカ」誌上で紹介され反響を呼び、刊行が待たれていた氏の本邦初訳詩集。本書は、代表的な詩集『悲しみのゴンドラ』とその後の詩篇を収録した、唯一の邦訳詩集。〈増補版〉は1999年刊行初版に本文を16ページ増補し、別刷「栞」16頁を添付した(「栞」; クリステル・デューク、エイコ・デューク、高橋睦郎、齋藤愼爾、野村喜和夫、黒田杏子、井坂洋子、中堂高志)。
ひそかな雨の音
わたしは秘密ひとつをささやいて
響き合わせる
(「俳句詩」より)
「詩にとらえられた言の葉は、まるで消えゆく緑のようだ。脳卒中で言葉を奪われたのち、詩人は前後に深い沈黙をたたえる新しい色を染めあげた。そしてなによりもすばらしい黒。『ゴンドラは命を重く積み運ぶ、簡素で黒いそのかたち』。スウェーデンから届いた贈り物である」(堀江敏幸)。
★トーマス・トランストロンメル(Tomas Gsta Transtrmer)は1931年、スウェーデン、ストックホルム生まれ。戦後スウェーデンを代表する詩人。父はジャーナリスト、母は教師。ストックホルム大学を卒業し、臨床心理学者として非行少年や薬物中毒者のための更生施設などで働いた。1990年には脳卒中で倒れ、言語障害と右半身不随を患うが、闘病のかたわら詩作を続けた。短い自由詩のなかに神秘的世界をイメージ豊かに描く詩人として知られる。音楽性も豊かで自然描写に優れ、独創的なメタファーを駆使することから「隠喩の巨匠」と呼ばれる。作品は60以上の言語に翻訳されている。来日経験はないものの、日本の俳句にも深い造詣を持つ。2011年にノーベル文学賞を受賞。ほかに北欧理事会文学賞、スウェーデン・アカデミー北欧賞、ノイシュタット国際文学賞、ストルガ詩の夕べ金冠賞などを受賞。2015年死去(享年83)。
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