Technics SE-9600
SU-9600と新品購入して使っておりました。
Technicsの大ファンで、SU-3000からSU-9600、SE-9600まで
当時のカタログモデルはほぼ全て購入しました。
当時はSU-3050やSU-3100、SU-3150、SU-3200、SU-3300、SU-3400、SU-3404、
SU-3500、SU-3600、SU-4100、SU-4600、等々、とんでもなく細分化して、
価格も数千円単位でのラインナップでした。これでもまだ間に微妙な品番のモデルが
あり、またカタログに載っていないような不思議なモデルが存在したり、
入手してはじめて知るようなモデルがあったりで、当時は如何にオーディオの裾野が
広かったのかと懐かしく思い出されます。
とにかくTechnicsというブランドは『家電のNational』のイメージがあった為に
オーディオ専業メーカーに対してムキになっていたのではと勘繰りたくなるような
とんでもない性能の製品を各ジャンルに投入して『1番を取りに行った』気がします。
このSE-9600、ペアを組むSU-9600。合わせるチューナーはナント9連バリコンのST-9700。
デッキは2tr/76cmが回るRS-1800Uと世界唯一のセパレートカセットデッキのRS-690U。。。
コレを全部揃えるのはなかなか厳しく、RSー1800Uは貯金を全て吐き出し、両親と祖父に借金。
それでも足りない分をローンを組んでやっと。。。当時のカローラよりも高かった。。。
そんな思い入れのある宝物ではあるのですが、
一昨年来年、身体を壊して病院にいる時間が長くなってきました。
なかなか聴く機会も減ってしまい数ヶ月電源を入れない事もあり、
コンディションを崩しかねず、先も見通せなくなった為、
同じようなTechnicsファンの方がいらっしゃれば、
大切に引き継いで頂きたく、身辺整理をしております。
既に、RS-1800U、RS-690U、30A、40A、50Aなどはお好きな方に引き継いで頂き
可愛がっていただいており、OH等も実施されて、素晴らしいコンディションを保っているようです。
今回出品のSE-9600も基本的には良い状態で、音質的には最新のアンプよりも
本当に音量感のある重心の定まった安心して聴いていられる音だと思います。
あくまでも個人の好みでの感想ではありますが、音量感という言い方がしっくりくると思います。
最新のアンプは何というか音は大きくなるものの、圧が強くなるだけでその音量で聴いているのが
辛くなるような感覚で、音に包まれる感覚に乏しいような気がします。
40Aはダンピングファクターをゼロから無限大まで連続的に変えられるユニークな機能がありました。
このSE-9600も出力インピーダンスを変えることができる為、旧いフロアータイプのスピーカーや、
ARのような完全密封型のエアサスペンションのかかったシステム等の特性を最大限に活用できる
切替SWがついていますので非常に楽しいアンプです。
コレまで大きなトラブルも無く良い音で鳴っておりますが、
何分にも40数年経過しております。
そろそろキチンとしたメンテナンスを行う事が、
コレ以降の性能維持と寿命に関わってくると
思いますので、気になる点をチェックいただき、
然るべき技術と設備のある業者さんに出して
チェック〜OH等を実施する事をお勧めいたします。
現状では、数ヶ月間電源を入れていなかったので、
時々SWを入れてリレーがカチンと言っても
音が出ない事があります。
SE-9200やSU-9200でも発生しましたが『接点が酸化などで
接触不良になっている可能性が』あります。
SU-9200も出力しなかったので、ひっくり返して
軽く叩いたり強請ったりしてやると出音する状態が有りました。
【重要】
このSE-9600もしばらくぶりに電源を入れると
出力しない事があります。
リレー回路の動作電圧が弱くなっているのか、接点が酸化しているのか、
またその両方なのか。。。
ご自分でメンテナンスが可能なスキルをお持ちの方であれば最も確実、安心です。
是非、
ベストコンディションに戻せるよう、
整備前提でお考え下さい。
それだけの価値のある『驚愕の物量を投入された』『素晴らしい音質』の
名作アンプです。
それでは、Technicsファンの方の元に引き継いでいただけるよう。。。。。。。