ご覧頂きありがとうございます。こちらの商品はKATOのクモハ53007(動力あり) を以下のように加工し、阪和線の無料特急電車で使用されていた頃のモハ43041とした車両となります。

【加工点】
・前面運転台側窓を拡大し助士側と貫通路の窓に桟を追加
・屋根上のベンチレーターを埋め、ランボードを設置しガーランドベンチレーターと半ガラの3列配置を再現
・側面ドアを撤去しTAVASA製のドアを使用し正規化
・側面サボ受けを撤去しTAVASA製パーツを使用し正規化
・ヘッドライトはKATOEF55用砲弾型ヘッドライトを使用し砲弾型を再現
・屋根とヘッドライトをジェイズ明淡屋根グレー用灰色で塗装
・車体色はGMクリーム4号とジェイズ溜め色で塗装
・車番「モハ43041」など表記転写済み
・ツヤのある光沢仕上げ

【実車について】
実車は昭和12年に4両が製造された急行電車向けモハ43で、登場当初は京都~神戸間の通称大阪急電に用いられました。

大阪急電に用いられていたモハ52系編成、通称「流電」の片側2ドア、ノーシルノーヘッダーで張り上げ屋根の仕上げ、2次車・3次車の1ボックス辺り1つ配置の幅広窓などの特徴を有しながらも貫通路が設置されたモハ43038~はモハ43001~43037とは一線を画したデザインとなっています。

モハ43038は残念ながら戦災廃車となってしまいましたが、モハ43039,43040,43041がそれぞれ戦後まで残ります。

戦後、80系の登場により昭和25年に東海道・山陽本線から追い出されると他のモハ52、モハ43と共に阪和線に移動し、料金不要の電車特急として使用される事となりモハ43041-サハ48036(旧サロハ66020)-モハ43040の編成はクリーム色とぶどう色のツートンカラーである阪和特急色となって活躍しました。

その後はベンチレーターのグローブベンチレーター化やモータ出力の増強、運用変更を経てぶどう色1号のモハ53007を経て称号改正によりクモハ53007となり、昭和33年には飯田線に転出することになります。

今回はツートンカラーで大阪急電を想起させるデザインの阪和特急色のモハ43041をご用意しました。実際には上に上げた編成は早期に崩れ、ぶどう色1号の通常のクハやクモハと混在して使用されていたようですので、同時出品中のぶどう色1号のモハ52003などと一緒にお楽しみ下さい。

【発送について】
・KATO1両用クリアケースに入れての発送となります。

よろしくお願い致します。