プロダクトのたたえる陰影をデザイン要素として取り上げた日本の伝統的な美意識に忠実な端正なフォルムに、全方向からのアプローチを想定した360°腰掛けられるプロポーションが秀逸な、世界的ベストセラーとしてセンセーションを巻き起こしたダブルシートソファ。MARUNI COLLECTION より。世界的なテキスタイルブランド・mina perhonen / ミナペルホネンの "dop / ドップ" を全面に配したカスタムテキスタイル仕様品のご提案(https://www.mina-perhonen.jp/life/f013/)。
"HIROSHIMA / ヒロシマ" は、マルニ木工からリリースされ、瞬く間に世界クリエイティブシーンから熱烈な支持を得た、近年稀に見る国内発の世界的な大ベストセラーのクリエイション。
コンセプト段階から世界シーンの席巻を狙い、その狙い通りにミラノサローネにおけるセンセーショナルなリリースを皮切りに、Apple社の新社屋 "Apple Park" のインテリアクリエイションの主賓としてチェア数千脚が同時発注を受けるなど、話題に事欠かない、世界プロダクトデザイン史のリーディングケースとしても非常に重要な逸品です。
デザイナーは、Naoto Fukazawa / 深澤直人。
「ふつう」「典型」というデザインアイデンティティを "Super Normal / スーパーノーマル"と提唱して展開、"Without Thought / 思わず" というデザインコンセプトを掲げたクリエイションで現代を代表する世界的なデザイナーに君臨する、日本の世界に誇るデザイン界の巨匠です。
"HIROSHIMA / ヒロシマ" シリーズは、ヒロシマという世界的な平和の象徴をプロダクト名として冠ることで、ミニマムでノーマルなデザインに隠されたコンセプトとディティールへの関心を促し、マルニ木工を世界ブランドへと飛躍させようとした、その名前を冠ることへの責任と自信を感じさせるシリーズ。
シンプルな構成で質感を飾ったヒロシマソファは、プレーンでミニマムな構成に、フェザークッションのふわりとした佇まいでやわらかな切り替えを持たせた、繊細なスケッチが全面に光るクリエイション。
直線的な全体のフォルムに対し、ほんのりと前面に迫り出した座面クッションやバック面のテーパード、傾斜した背もたれクッション等、いくつか陰影を持たせる要素を組み込むことで凛とした上品さを生み出したデザインディテールはさすがです。
レッグスのほんのりと与えたテーパードの絶妙さも日本に伝統的なストレートデザインを踏襲しつつ、そこからの脱却を図るワールドワイドな視点を窺わせるデザインポイント。
「100年使っても飽きのこないデザインと堅牢さ」の体現例として、やわらかくもエッジーで、自然情緒に溢れつつも無機質な硬質感もある、なんとも味わい深い筆舌に表現することの困難な、周到なデザインの逸品。
一生物のアイテムとして世代を超えて継承できる資産としての位置付けの名品です。
今回は、ミナペルホネンのデザイナー・ Akira Minagawa / 皆川明によるカスタムテキスタイルをまとった特注仕様品。
ファブリックの面面と裏面を異なるカラーで仕立てるダブルフェイス仕上げモールスキンファブリック "ドップ" は、摩擦によって表面の糸が擦り減り、少しずつ裏面の色が現れてくる(今回はオフホワイトカラー → ニュアンスライトブルー仕上げ)、エイジングによる生地の摩耗を意匠的に逆手に取った、永く暮らしに浸透し愛用できるテキスタイルとしてのクリエイション。
状態も非常に良好なコンディション、肘掛けや背面に些細な汚れのある程度、展示品の入荷につき、最高のコンディションでのご提案です。