自己紹介欄にも記載していますが、猛暑のため新たに取り出すことができず、7月に整理した際に出てきた品を、月をまたいでの出品とさせていただきます。あまり点数が無いのですが、サマーセールとして、リーズナブルに出しますので、お楽しみください。いずれも時代のある今ではなかなか出会えないものばかりかと思います。
　この品は、先月出品しご落札いただいた装飾の無い壁板（評価にあります）と一緒に出てきました。ここまで変化に富んだ状態になるには、相当長い歳月を要したことでしょう。
　これは、インドネシア スラウェシ島 タナ・トラジャの貴族階級の高床式伝統的家屋（3枚目参考画像にある高床式住居）の外壁です。大きさは、2枚目画像の部分で、縦約41㎝×横約26㎝です。19世紀末から20世紀初頭にかけてのものでしょう。アイヌ彫刻を想起させる幾何学文様は、本物の持つプリミティブな力強さを醸し出しています。また、経年による染料の剥離具合が何とも言えません。
　日本の古民家同様、トラジャの古い家屋は、近代化と共に建て替えられ、こうした外壁は新しいものに取り替えられたり、捨てられてしまい、残念ながら古いオリジナルはあまり残っていません。「Toraja panel」で検索すると分かりますが、元は、赤や黒、白く着色されていたのですが、経年により染料が剥落しています。アップで見ると、うっすらと赤い染料があった名残が確認できます。また、表面や裏面は斧で削られた荒々しい跡が見られ、時代を経てきたものであることが分かります。こうした古いトラジャの壁板は、海外では驚くほど高く取引されていますので、新たに塗り直されたり、近年の複製品も数多く出回っています。長い年月、風雨にさらされてきた家屋の外壁であったことを考えると、本当に古いものは、良い状態であるはずがありません。こちらは、すべて当初からのオリジナルであることを保証します。
　10枚目画像のように壁に掛けて飾ると素敵だと思います。裏側に取り付ける針金を作りましたので、ご希望の場合は針金もお付けします。ただ、ごく簡易なものですので、あくまでも「おまけ」とお考えください。その他、敷板にしても味わいがあり、飾る品をひきたててくれることでしょう。
　状態ですが、中央左（7枚目画像）に穴やヒビがあります。裏側（9枚目画像）を見ても自然な感じで、この部分はおそらく木の節だったのでしょう。裏側下部に横にたくさんヒビのような線が走っていますが、これは、深さ約2ミリ程度の表面だけのものです。あと、右下（8枚目画像）に横にヒビがありますが、しっかりしており、すぐに壊れるような状態ではありません。全体的に汚れや表面の剥離、摩耗等があります。2分割した4、5枚目画像や全体画像からもご確認の上、これらも味わいと受け止め、古いものにご理解のある方のみ、ご入札をお願いいたします。
　出品しているものは、昔選別してコレクションしたもので、どれも希少さや年代について保証します。整理のための出品で、大変リーズナブルかと思います。この壁板を美しいと感じ、評価してくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。

※ 悪い評価が大変多く、お取引に不安を感じる方は、入札時や落札時に削除をさせていただくことがありますので、予めご了承ください。また、（決済は期日までで結構ですが）落札者情報のみのご連絡だけは、落札日翌日の午前中までにいただける方のみ、ご入札をお願いいたします。落札後に理由無くご連絡をいただけない方や到着後に受け取り連絡をいただけない方は、申し訳ありませんが以降の入札は、ご遠慮いただいています。

※ 午前中までにご決済をいただいた場合は、その日のうちに発送いたします。午後以降にご決済いただいた場合は、翌日の発送となります。また、落札後のこちらからの評価は、評価をくださった方のみとしておりますので、ご了承願います