
カズオ・イシグロ著、「忘れられた巨人(The Buried Giant)」です。土屋政雄訳、ハヤカワepi文庫。状態は全般に良好です。送料は、クリックポストで185円です(※クリックポストには、厚め [梱包厚を含めて厚さ2~3cm程度] の文庫本は、重さ合計1㎏を超えない範囲で、計2~3冊程度同梱可能です)。
★内容: 本書は、カズオ・イシグロが『わたしを離さないで』以来10年ぶりに書いた長編小説。侵入するサクソン人に対抗した伝説のアーサー王が亡くなってからしばらく経った時代と、現在イングランドと呼ぶ地域を背景にしている。ブリトン人の老夫婦アクセルとベアトリスは、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士・・・さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは・・・。失われた記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描く、ノーベル文学賞作家の傑作長篇。
★著者、カズオ・イシグロ(Sir Kazuo Ishiguro OBE FRSA FRSL、 漢字表記:石黒一雄)は1954年、長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いた。1995年に大英帝国勲章(オフィサー)、1998年にフランス芸術文化勲章を受章。2008年には『タイムズ』紙上で、「1945年以降の英文学で最も重要な50人の作家」の一人に選ばれた。2017年にはノーベル文学賞を受賞。自身に対する高い評価について、移民の流入によりイギリス社会が大きく変動している中で、マイノリティーに属しながら伝統的な英文学の素養を基にする作品が多民族主義への回答となり得ると思われたためであろうと述べている。本人は幼年期に渡英しており、日本語はほとんど話すことができないという。1990年のインタビューでは「もし偽名で作品を書いて、表紙に別人の写真を載せれば『日本の作家を思わせる』などという読者は誰もいないだろう」と述べている。ロンドン在住。
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