ダイナコの大変に珍しい真空管式のプリアンプです!
1960年代に設立されたアメリカのオーディオブランドであり、当時としては低価格でありながらも高品位かつ高音質の製品を多く手掛けていた事でも知られますね。
特に、当時でも最高峰とも称されたトランスメーカーであったアクロサウンドを設立したエンジニアであるデビッド・ハフラー氏が創業したブランドである事も人気に拍車をかけましたね。
この頃は自社設計のトランスをはじめユニークな回路設計・充実した機能など本当に良くできた名機を多く輩出していたかと思います。
惜しくも1980年に入り倒産してしまいますが、新たに1993年に入りニューヨークに本拠を構えるPanor社が商標を取得した事で晴れて復活を遂げた歴史を誇ります!
今回、出品のお品はそんな同社が復活して初となる真空管式のプリアンプです!
このPanor社はあまり耳にしないメーカーかと思いますが、当時より熱心にダイナコ及びハフラー社のアンプなどの改良・UPグレードなどを行っている事でも知られ、いわばダイナコファンにとっての救世主的な存在でしたね。
そう考えると、このモデルはダイナコ史上最も究極の逸品と言えるのではないでしょうか?
型式こそPAS-4となっておりますが、前作のPAS-3とは全くの別物であり、デザインのみならず、回路設計やパーツ類なども全て一新された意欲作でした。
特に大きな違いとしては、電源回路にはダイオードを採用し、使用真空管は従来の12AX7から6DJ8に変更するなど、いかにも現代的な設計が採用されました。
また、パーツ類にはドイツのWIMAをはじめ、日本製を採用するなど、今までにない物を採用している点も大きな違いです。
実際に聴いてみると、優れたS/Nといい特製の良さといい、随分と垢抜けた仕上がりと言えます!
しかしながら音の厚みといい押し出しといいどこかしらにダイナコらしさも残っておりますので、面白いですね。
良くも悪くもややガサツでありながらも豪快さのあるアメリカ的な雰囲気からはかなり変化があり驚きます!
音楽においてはJAZZやPOPSは勿論ですが、意外にもクラシックなども明るく聴かせてくれますので、幅広くお使い頂ける事だと思います。
無論、CDなどのライン系統の他、フォノにも対応しております。
デザインもブラックを基調にしたスアイリッシュな仕上がりであり、より高級感も素晴らしいですね。
生産数も極めて少なく、珍しいお品とあってか、満足度も高いと思います!
定価は1990年代で188000円とコスパの高さは相変わらずです。
コンディションにおきましては、目立つキズなどの使用感は殆ど見られず、綺麗なお品かと思います。
動作も良好であり、音質も抜群です!
目立つガリも無く良好です!
一部ダイオードの劣化があったようで、今年に入りメンテナンスは行っております。
基本的にはオリジナルの状態であり、内部も含めて大変に綺麗な状態です!
使用真空管は6本共に米・ナショナルエレクトリック製の物であり、6DJ8がお用いられております。
RFの正規品であり、嬉しい100V仕様となります。
付属品としてACコードをお付けいたします。
この機会にどうぞ!