YAMAHA初のセミアコモデル、当時の最上位モデルになります。
丁寧な作りや上質なウッドマテリアルなど国内外から高い人気を誇るセミアコのジャパンビンテージの代表的モデルです。
それまでのフルアコ構造だった初期SAシリーズとは異なり、センターブロックを搭載した本格的なセミアコ構造へと進化したモデルで、Gibson ES-335に対抗するジャパン・ヴィンテージの名機として知られています。
元ソニック・ユースの「ジム・オルーク」が愛用していることでも知られ、海外でも非常に人気の高いモデルです。
YAMAHAの伝統と技術力が発揮された人気シリーズとして非常にファンの多いSAシリーズ。
1967年の登場から始まり現在に至るまでの超ロングセラーその歴史は長く、初のSGシリーズでありYAMAHA初のエレキギター「SG-3(S302)」の1966年の登場後、後を追う形で1967年にSAシリーズ最初のモデル「SA-5(SA-50)」を発売されます。
翌年の1968年にはSA-5をSA-50と改めSA-15、SA-30などのラインナップを増やしSAシリーズは本格始動しました。
しかしながら初期のSAシリーズはセンターブロックを持たないフルアコ構造や独特のボディ形状など現在のSAシリーズとは大きく異なるもので所謂ビザールギターらしさを感じさせるものでした。
1973年に登場したSA-60、SA-90はそれ以前の独特のボディ形状はそのままにセンターブロックを搭載したセミアコとなりそれ以前のSAシリーズに多く搭載されていたバランサーも廃止され2Vol、2Toneの一般的な構成になりました。
この頃のYAMAHAはSAシリーズに限らず独特の見た目ながら内容はかなり実用的でそれまでの独自路線とそれ以降の汎用路線の中間的なモデルが多く見られます。
その後、1977年のモデルチェンジでようやく現在の構成に近い仕様となりこれ以降のSAシリーズはバイサウンドシステムを採用するなど他社にはない特色を取り込みながらモデルチェンジを繰り返し今に至ります。
こちらの個体は1973年より発売になった「SA-90」になります。
初期のSAシリーズを踏襲した独特なカッタウェイ形状を持つボディに2ハム仕様、高級感溢れるオリジナルのブランコテールピースやYAMAHAのロゴが印字されたジャックプレートなどYAMAHAのこだわりが感じられます。
コントロールは2Vol、2Toneに3Wayのセレクターになります。
この時期のモデルにはバイサウンドシステムはまだ搭載されておらず一般的なES-335タイプのセミアコに近い構成となっております。
本個体はピックアップデイトなどから1974年製とみられます。
ボディにはカバ材&ブナ材を採用しております。
ネックはメイプル材を使用しており、指板には黒々とした上質なエボニー材を採用。
約630㎜スケールの22フレット、セットネック仕様です。
センターブロックにはカツラが使用されておりセミアコらしい豊かなエアー感と音像が残る芯のあるサウンドが特徴です。
ノブやブリッジ、テイルピースもYAMAHAのオリジナルな要素が散りばめられており細部にこだわりが見て取れる仕様です。
ポジションマークにはパール貝のブロックインレイが施されており黒みの強いエボニーと相まって高級感溢れるルックスに仕上がっています。
ピックアップはオリジナルのゴールドカバードハムバッカーがマウントされております。
フロントのエアー感が残るメロウなサウンドに、リアピックアップのぎらついたサウンドの塩梅が良く様々なジャンルで使用出来るサウンドです。
コントロールは2ボリューム2トーン 3wayトグルスイッチ仕様です。
現状で弦高12Fで6弦約2mm、1弦約1.8mmという設定状況です。以前にフレット&ネック調整を行っていただいておりネック状態は良好です。
ナット幅は43mm。
全長:約105cm 弦長:約63cm 重さ:約4kg ボディ幅:約41cm
フレット山は残り6~7割以上(元々小さく低いフレット)という感じです。
定期的に指板フレットのメンテ&クリーニングしておりましたので良い状態です。
付属品として、画像のYAMAHA純正のハードケース(外装に少し汚れ有)、希少な1960年代のYAMAHA製本皮ギターストラップ、当時のYAMAHA製のギター弦の空袋、Herco Vintage Nylon Picks.ピック、お付け致します。