【製品について】
オールド・ファンには懐かしい、お馴染みのジャーマン・ビンテージの老舗音響メーカー、Neuruppin。日本では、ノイルッピン或いはノイリッピンと呼ばれていた、この音響メーカーは、Sachsenwek社などとともに、東独の中でも特に高い技術力を誇るメーカーでした。(私のようなオールド・ファンには、どちらも、若い頃の憧れのメーカーでした。)出品のユニットは、このNeuruppin社のロクハン フルレンジ Type S16/2。VEB (RFT) のDiamant III 8E158 I Radioに搭載され、当時、大変高く評価されたフルレンジです。(個人的には、同じNeuruppinのP555と並んで、ドイツ製のロクハンとしては、間違いなくトップクラスの音質だと感じています。)Neuruppinの製品らしくロングランのユニットですが、出品のS16/2は、後に吸収されるRFTの名前が製品ラベルにまだ登場しておりませんので、比較的初期、1950年代中頃の製造と思われます。良品のPairでの出品になります。(モノーラル時代のもの2本ですが、特性的にもよく揃っておりますので、pairとして問題ないと思います。) 音質的には、よく締まった低域の上に、緻密で高いレスポンスの(反応速度の速い)中・高域が乗った、いかにもNeuruppinらしい響きを聴かせてくれます。高い分解能をもちながら、何よりも音楽的。この滋味溢れる再生音楽は、1960年代前半のベームとウィーン・フィルの音楽。やはり最後は計器ではなく、人間の耳で判断するという設計思想がよく反映されているように感じられます。
使い方としては、後面開放もしくは平面バッフルで、素直で味わい深い音質を愉しまれるのが良いと思います。なお、タイプとしては、強力な磁気回路に軽量コーン、フィックスド・エッジという、当時の1つの流れであったハイ・スピード・ユニットですが、P555ほどオーバー・ダンピングではありませんので、さほど背圧を掛けなくても、低域が不足気味に感じられることは少ないと思います。この点ではハイ・スピード・ユニットの中では比較的使い易いユニットだといえると思います。 駆動するアンプについては、初期のジャーマン・ビンテージらしく、能率もかなり高いので、小出力でも良質の真空管アンプを使っていただけると、このスピーカー・ユニットの良さを生かすことができると思います。なお、1950年代の製品です。許容入力はけして大きくありませんので、過大入力だけはご注意願います。
ラウンド径165mm。取り付け用サイズは、ネジ穴対角でおよそ180mmになっています。
ジャーマン・ビンテージが、独自の途を歩み、まだまだその個性を十分に保持していた時代の希少なユニットだと思います。初期のジャーマン ビンテージの愛好者の方、あるいはNeuruppinに憧れた時代を経験していらっしゃるオールド・ファンの方、いかがでしょうか。(東独のロクハンとしてはスタート価格が多少割高に感じられるかもしれませんが、良品のpairであり、音質的にもそれだけの価値はあるユニットだと思います。)
【商品の状態について】
〇 この時代のユニットとしては状態は比較的良好です。メインのコーン紙やエッジ等に傷みは見られません。また、フィックスド・エッジ特有のひび割れも見受けられません。
△ 音質には影響は出ていないように思いますが、片方のユニットのサブコーンの表面にシワのようなものなど傷みが見られます。また、端子の片方に補強した痕があります。(その分、スタート価格を下げてありますが、気になる方は入札をお控えください。)
〇 DCRは揃っており(公称インピーダンスは5Ω。4Ωの扱いでよいと思います。)、音圧差も通常の使用で問題のない範囲に収まっています。
〇 Neuruppinのデカールは2本とも読み取れる状態で残っています。
【その他】
発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。(即決価格で落札いただいた場合は、送料は当方で負担させていただきます。)
ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。
なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。