SACD ヘルベルト・ケーゲル ヴィヴァルディ: 協奏曲集他(オーボエ協奏曲、ファゴット協奏曲、フルート協奏曲第3番「ごしきひわ」他)、バルトーク: 弦楽のためのディヴェルティメント/ライプツィヒ放送室内管弦楽団
SACD/CDハイブリッド仕様 0303586BC
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かつてないほど新鮮なヴィヴァルディ演奏!色彩感溢れる美しさはケーゲルならではの至芸。1970年録音の隠れた名盤を今回の発売のために本国のETERNAオリジナル・アナログ・マスターテープより新規で復刻。余白に1961年収録のバルトークを斬新にカップリング。SACDハイブリッド化企画第35弾
1970年録音のこのヴィヴァルディのアルバムは、前年収録の小品集「Deine Wunschmelodie~ご希望のメロディ」(2023年の当企画0302953BCで発売済)と並ぶケーゲル屈指の珍盤!?のひとつとして知られているもので、ヴィヴァルディの有名曲には一切触れないケーゲル独自の世界が描かれた貴重な盤です。かつてCD復刻時には日本のファンを中心に話題となりました。今回の最新復刻ではこのヴィヴァルディのオリジナル・アルバムに加え、1961年収録の同じオーケストラ名でクレジットされている名演、バルトークの「ディヴェルティメント」を末尾に加えました。あえて共通する流れや考え方をも感じさせる曲のカップリングとしましたが、ある意味斬新な試みかも知れません。尚、この「ディヴェルティメント」自体は、オリジナルLPでは別演奏家のリストのピアノ協奏曲第2番とのカップリングで発売されていました。また、今回のオーケストラ名は、ライプツィヒ放送交響楽団を元とし編成を小さくするために選抜されたメンバーで構成されていると思われます。
ヴィヴァルディは管楽器を中心とした協奏曲が主体となっていますが、合奏曲も2曲収録されています。全体を通して快活というより、ケーゲルにより新たな側面が描かれていると言って良い演奏で、例によって異常なまでに真摯な取り組みと解釈が支配されているという意味では、初めて聴く方にとってはかなり新鮮に感じるはずです。その意味では恐ろしいまでに透徹した演奏とも言え、時代を超越しています。それがもっとも強く出ているのが6曲目の「聖なる墓にて」ではないでしょうか。標題のごとく慎ましく演奏されてはいるものの、そこにある響きはまるでロマン派の終焉後の新ウィーン学派の曲のようにも感じられ、一瞬混乱しそうです。このような至芸ができるのもケーゲルという指揮者であり、かつての旧東独のオーケストラであったということを如実に示した作品であることに加えて、音楽の深さを感じさせもします。ケーゲルでしか成し得ないこの貴重な音源を、今回も本国のオリジナル・アナログテープより最新復刻を行いました。収録時の緊張感ある雰囲気もそのままに、かつてないほど新鮮で斬新な演奏をお楽しみください。