絶版希少図録本 人間国宝 鈴木蔵展 鈴木藏展 作品集 写真集 志野焼 志埜焼 パリ帰国展 フルカラー92点
Ecume et Terres Ecarlates CERAMIQUE SHINO
TRESOR NATIONAL VIVANT SUZUKI OSAMU
長谷部満彦 監修
朝日新聞社
1999年
約26 cm × 21.4 cm × 1.1 cm
日本語・フランス語 併記本 japonais/francais
フルカラー作品図版92点
※絶版
※会場限定発行
人間国宝(重要無形文化財保持者)日本を代表する陶芸家・鈴木蔵氏の初期の作品から志野、織部をはじめ、新作の大花器、壷、花入、大皿、茶碗、水指、食器(大皿・小皿・向付・角皿)などを合わせた92点で「鈴木志野」の陶歴を紹介する大回顧展、展覧会の会場限定公式図録本。
フランス・パリ三越エトワール展で大成功を収めての帰国展、パリ展の様子、現地メディアの紹介記事、鈴木蔵作品の論考、主な作品の解説、陶歴・年譜収録。
志野茶碗29点、志野花器11点、志野花入17点、志野水指12点、瀬戸黒茶碗3点、志野大皿、志野小皿、織部大皿、志野向付など92点をフルカラーで紹介。作品リストには寸法・製作年・所蔵先を掲載。
出品作品の殆どが、めったにお目にかかることのないコレクターの個人蔵品で構成されたもの。
これほど人気の高い作家のわりに、一般書店で入手できる作品集や図録、関連書籍、類書もほとんど無く、
コレクター、骨董品、茶道具、民藝等、茶陶、志野焼愛好家必携の大変貴重な資料本。
【内容】見出しより一部紹介
REMERCIEMENTS
AVANT-PROPOS
Les SHINO de SUZUKI OSAMU:Hasebe Mitsuhiko directeur musee departmental des beaux-arts
ごあいさつ 朝日新聞社
ごあいさつ 鈴木蔵
作家近影写真
鈴木蔵の志野 長谷部満彦 福島県立美術館館長
図版 フルカラー
パリ展 概況報告
パリでの個展に想う 鈴木蔵
フランス各メディアにおける展覧会の紹介文
芳名録から パリ展現地での感想
LES TECHNIQUES CERAMIQUES DE SUZUKI OSAMU
CHRONOLOGIE
鈴木蔵 年譜
LISTE DES OEUVRES EXPOSEES
作品リスト
【ごあいさつ】より
人間国宝「鈴木蔵展」をフランスのパリをはじめ、帰国記念展を東京、名古屋で開催いたします。
陶芸家で人間国宝の鈴木藏氏は、1934年岐阜県土岐市に生まれました。1953年岐阜県立多治見工業高校を卒業。志野で清新な作風を確立。作品は茶、水指などの茶陶が中心で形、釉、焼き上がりが一体となっている作品は、優雅さと力強さを兼ねそなえ、作品一つ一つに新しい試みを取り入れた前向きの情熱は、高く評価されています。志野の伝統的な手法の中に創意を秘めた作品を、「時代が変われば、焼き方も変わる」と、早くからガス窯による志野釉の可能性を追求して、独自の作風で創作活動を続けています。1994年人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定されました。
本展では、日本を代表する陶芸家・鈴木蔵氏の初期の作品から志野、織部をはじめ、新作の大花器、壷、花入、大皿、茶碗、水指、食器などを合わせた約90余点で「鈴木志野」の陶歴を紹介します。
本展の開催にあたり、貴重な作品を快くご出品いただきましたご所蔵家の方々、ならびにご支援くださいました在フランス日本大使館、また格別のご協力をいただきました関係各位に心よりお礼を申し上げます。
【作品解説】一部紹介 種類別に分類して主な作品について解説。
作品30 志野大皿
粘土の板にタテ方向に心線を彫る。つぎに、その線に向かって横方向にヘラ彫りを施し、広く削ぎとってから全体の形をつくり上げる。白化粧を施して、焼成。赤と白の対称を考えて作られている。作者の食器揃いのシリーズ「流旅転生」のーつで、揚げ物の大皿として構想されたもの。岩壁をイメージしたという。
作品31 志野角皿
力感溢れるものを作りたい想いから、思い切りよく削ぎを入れ、仕上げた志野角皿の例。
れる。
作品65 志野茶碗
鼠志野は、鉄分の多い化粧を掛ける方法と、鉄分の多い業地土を使う場合の二方法がある。この茶碗は後者の例。
鉄分の多い土、紅志野になる土、白志野の土で、同じような形の茶碗をそれぞれ作り、鉄分の多い土で作ったものをベースとして、その茶碗から二つの部分を切りとり、その部分に紅と白の茶碗から同じ大きさにカットしたものをそれぞれ加えて、新たな一碗とする。これが鈴木の「継色紙風」の茶碗である。平安時代の料紙の中に紫、藍、黄の色紙を装飾的に継ぎ合わせたものがあり、その名称として用いられたのが、継色紙であり、手法の類似から鈴木は「風」の一字を加えて、彼の技法名としたのだろう。
陶器にもこれと似たような「呼び継ぎ」と呼ばれる方法がある。おそらく数寄者(茶人)たちが用いだした言葉と思われ、名器あるいは大切な茶碗の(中略)鈴木はこの表現技法中の難関は、土の収縮率を揃えること、という。たとえば上記の例の三種の土の収縮が合わなければ、その茶碗は成立しないことになる。
ほか
【作品リスト】より一部紹介 全92点 全作品の寸法、所蔵先、製作年、日本語・フランス語併記(ここでは寸法などは略)
志野花器 Vase sculptual(Shino Kaki) Gres:decor Shino 42x36.5x32cm Collection privee 個人蔵 1987 志埜花器
志野象嵌花器 Vase sculptual(Shino Zogan Kaki) 東京国立近代美術館 Musee national d'art moderne,Tokyo 1961
志野花入 Vase(Shino hana.ire) Gres:decor Shino Collection privee 個人蔵 1995 志埜花入
志野大皿 Grand plat(Shino ozara) Gres:decor Shino Collection privee 個人蔵 1995 志埜大皿
志野角皿5枚 Service de cinq assiettes rectanglaires
織部大皿 Grand plat(Oribe ozara) Gres:decor oribe
志野水指 Jarre a eau pour la ceremonie du the 志埜水指
志野茶碗5客 Service de cinq bols(Shino chawan)
志野茶碗 Bol pour la ceremonie du the(Shino chawan) 志埜茶碗
瀬戸黒茶碗 Bol pour la ceremonie du the(Setoguro chawan)
志野急須 Thelere
志野湯呑5客 Service de cinq gobletes a the(Shino yunomi)
志野小皿5枚 Service de cinq assiettes(Shino kozara)
志野向付5個 Service de cinq raviers(Shino mukozuke) 志埜向付
鉄鉢 Coupe(Teppatsu)
油滴天目鉢 Coupe(Yutekitenmoku bachi)
志野大皿 Grand plat(Shino ozara)
ほか