基本情報|Release Information
レーベル:Museu Villa-Lobos / Fundacao Nacional Pro-Memoria
品番:MINC/FNPM/MVL 033
フォーマット:LP, Album, Mono, Reissue
国:Brazil
リリース年:1987年(オリジナル録音:1940年)
タグ:Samba, Choro, Latin, Brazil, Archival Recording, Historical
作品の解読|Decoding the Work
この記録は、ブラジルという音楽国家の「口述憲法」とも呼ぶべき原典である。《Native Brazilian Music》は1940年、米国の文化外交「グッド・ネイバー政策」の一環として、指揮者レオポルド・ストコフスキーの提案により録音された歴史的プロジェクト。その再発盤として1987年にVilla-Lobos生誕100周年を記念して初めてブラジル国内でLP化されたのが本作である。
Villa-Lobos自身がプロジェクトに深く関与し、Donga(ドンガ)、Pixinguinha(ピシンギーニャ)、Cartola、Ze Espinguelaら当時のサンバ創世記を担った実演家を選出。録音はリオに停泊中の米船S.S. Uruguay上で行われ、バトゥカーダ、マラカトゥ、エンボラーダ、マクンバ儀礼音楽、サンバ・カンソン、コーラル音楽といった多様な伝統が記録された。
特筆すべきは、Donga自身が「Pelo Telefone」を再演し、Pixinguinhaがフルートで伴奏している点。これはサンバ史上最も重要な曲のひとつを、オリジネーター自らが録音した数少ない記録であり、他にも「Ze Barbino」ではPixinguinhaが歌声を披露するなど、アーカイヴ音源としての希少性は計り知れない。
A/B面を通して、Laurindo AlmeidaやJoao da Baiana、Luis Americanoなど著名な演奏家が名を連ね、B面終盤にはOrfeao Villa-Lobosによる合唱曲(「Teiru」「Nozani-Na」「Canide Ioune」)が収録され、ブラジル音楽教育と民族音楽学の交差点としての視座も持つ。
政治・音楽・記録メディアが交差する「ひとつの歴史の聴取」であり、ラテンアメリカにおける音楽アーカイヴの在り方を問い直す記念碑。
状態詳細|Condition Overview
メディア:EX(微細なチリノイズ箇所/全体として再生良好)
ジャケット:VG+(スレ・汚れ)
支払と配送|Payment & Shipping
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。