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■■『茶道誌』・・・■■ ●●『なごみ』・・・●● **”（１９９０年９月・通巻第１２９号）”** ―”特集”― ■■『写しの美学』・・・■■ ―”わが国に独特な美の鑑賞世界”― **”監修＝古賀健藏”** **”撮影-二村春臣”** **”撮影協力-野村美術館”** **”（約３９頁）”** ★「本歌」に対するに・「写し」があります。 単に・なぞらえ・模倣し・写しとるという学習から・ 本歌の意を写す「写意」の境地に至って・もう一つの 創作として鑑賞する・「写しの世界」・が生れます。 歌における本歌取り・絵画における似絵・縮図・そし て古筆や手鑑・書風など書にかかわるものを始めとし て・わが国では古来様々な「写し」の美が展開されて きました。 なかでもとりわけ顕著な茶の湯の・「写し」・に触れ ながら・その姿を紹介します。 ★特に記載の無いものは・野村美術館蔵です。 ◆「宋胡録柿香合」。 ◆松平不昧が写させた・出雲焼・「柿香合」。 ■発行日＝平成２年９月１日。 ■発行所＝株式会社・淡交社。 ■サイズ＝１８×２５．５ｃｍ。 ■定価＝６２０円。 ■状態＝美品。 ●表紙に・多少の・キズ・ヤケが有ります。 ●本誌内に・多少の・ヤケが見えますが・ ●大きなダメージは・無く ●年代的には・良い状態に思います。 ◆◆注意・・・◆◆ ★裏表紙閉じ側に、二文字の書き込みが有り ますので、ご理解下さい。 ★発行日より・経年を経て下ります。 コンディションに係らず・古書で有る事を 充分に御理解の上・御入札下さい。 ★神経質な方は入札をご辞退下さい・・！！ ●全・１２８頁・・・！！ ●特集の・・・！！ ◆写しの美学」・は・３９頁。 ●蒐集・資料などの・参考に・・・！！ ●探されていた方は・この機会に・・・！！ ●以下・詳細をご覧ください・・・！！ ◆掲載案内は・抜粋し掲載して下ります。 ◆掲載内容は・Ｑ＆Ａより・問い合わせ下さい。 ◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。 ◆掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ―”特集”― ■■『写しの美学』・・・■■ ―”わが国に独特な美の鑑賞世界”― **”監修＝古賀健藏”** **”撮影-二村春臣”** **”撮影協力-野村美術館”** **”（約３９頁）”** ●●「写し」・・・●● ◆仁阿弥道八作・「色絵雲錦撫四方鉢」。 ●「写意」・・・● **”笹雪をめぐって”** ◆仁阿弥道八作・「笹雪手鉢」。 ・逸翁美術館。 ―”本歌”― ―”写し”― ●「写し」・・・● ◆乾山焼・「笹雪向付」・二種。 ◆「笹雪手鉢」・阿漕焼。 ・茶道文化研究所。 ●●「鑑賞と臨書」・・・●● ●「手鑑」・・・● ◆「懐紙手鑑」。 ★桃山から江戸時代に加かけての天皇・親王・ 公卿などの懐紙・五十枚が押されている。 ●「歌集」・・・● ★出版物のない時代にあっては・学ぶためにまず原本を 書写し・知識を流布させていったのである。 そして歌を詠むことが文化であった時代ゆえに・数多 くの歌集が書写された。 古筆の中でも最も尊重された歌集や歌巻の断簡は・の ちに歌切として手鑑に押されたり・表具を施して床の 掛物となった。 ◆伝小堀遠州・松花堂昭乗筆。 ★百人一首貼・藤原定家に私淑した義兄弟の二 人が・「小倉百人一首」・を写したもの。 右が昭乗・左が遠州。 ●「臨模」・・・● ◆円山応挙筆・「趙昌貝図」。 ◆一乗院真敬法親王筆・「徐煕鷺図」。 ・茶道文化研究所。 ◆国宝・雪舟等楊筆 ・「真山水画賛・賛牧松周省・了庵桂悟」。 ・個人。 ◆狩野幽斎筆・「雪舟真山水縮図」。 ●「本歌」・・・● ―”唐物”― ★本歌とは元来歌道において用いられる言葉であるが・ 同種のものがある場合その中心的存在となるものを本 歌と呼ぶようになった。 また・「写しもの」・に対して本歌なる言葉が使用さ れたこともある。 本歌とは作歌の下敷きとして踏まえられた古歌のこと である。 特に瀬戸和物茶入の場合・小歌による・「手分け」・ がなされ・本歌に対して一連の同種の茶入を・「同手 」・と称している。 しかし唐物・漢作茶入が大名物などに列したり・将軍 家や主家から拝領したいわゆる拝領品であった場合・ 万一の事故で破損や遺失に遭ったりすることを恐れて ・写しを制作しておくことがある。 従って余程緊急重要な場合を除いてこの写しが使用さ れ・原品・（本歌）・は大切に仕舞われるのである。 このような場合写しを・本歌に替わって人前に立つと ころから・「お前立ち」・と称することがある。 ◆大名物・「唐物文茄茶入」。 ★文茄とは文琳とも茄子とも決めがたいところか らの呼称で・秀吉がこれを手に入れたときつけ られた名称とも伝える。 もちろんこの茶入は文茄形茶入の本歌ともいう べきものであるが・この茶入は針屋宗春から利 休に贈られ・のち小出伊勢守吉親の所持となっ た唐物茶入である。 仕覆には利休・織部・遠州・宗和の好み裂が添 えられている。 小出家の重宝として昭和１７年頃まで同家に伝 来し・のち野村得庵が入手した。 この茶入には・お前立として上のような黒楽の 写し茶入が添えられている。 ・（なお『大正名器鑑』茶入部第二編に「一文 茄の模造品瀬戸焼一箇」とある）。 ●「古歌による銘」・・・● ★珠光が和漢の混融を説き・正徹が茶数寄・歌数寄を広 め・紹鴎が定家に私淑したことでやがて茶湯の世界に 物語に因んだ古歌が銘として取り入れられた。 特に瀬戸茶入や茶杓の歌銘には興味深いものがある。 さりげない一箇の小瓶が蓋と仕覆が添えられ・銘とし て古歌が箱や挽家に書付けられたとき・その小瓶は新 しい生命が吹き込まれ立派な茶入れへと生まれかわる。 歌銘はもはや古歌の単なる引き写しではない。 中興名物の茶入につけられた歌はその大半が恋歌であ る。 それは異性への想いではなく・茶人の茶入への思い入 れであろう。 ◆中興名物・瀬戸渋紙手肩衝茶入・銘・「藻塩」。 ★蒲生氏郷の茶杓に・「もしほたれつゝ」・とあるのも ・中興名物・「藻塩」・茶入・（破風窯・縣宗知箱書 ）・も・同名物・「可中」・茶入・（古瀬戸）・とと もに・ 「可中に問ふ人あらば須磨の浦に藻塩たつ ゝわぶとこたへよ」・と詠じた在原行平の古歌をもと にした・「松風・村雨」・の潮汲み姉妹の悲恋の物語 に依る。 室町時代・観阿弥・世阿弥によって改作され・能の名 曲として今日に伝えられている。 「藻塩」・の茶入を後世手にした小堀宗中はこの歌に こたえて・「よそにさへこがれわびぬるもしほゆへあ らしの心くまれもぞする」・と詠んでいる。 ◆蒲生氏郷作・共筒茶杓・銘・「もしほたれつゝ」。 ●「古歌による意匠」・・・● ◆「時代住吉蒔絵平棗」。 ●「定家様」・・・● ◆中興名物・伝藤原定家筆・民部卿局筆 ・「讃岐入道集」。 ◆鉄刀木に「鴛鴦ニ柳蒔絵」を施した内箱。 ◆小堀遠州箱書の外箱。 ●●「写しもの」・・・●● ―”模倣から創作へ”― ◆楽旦入作・織部写し茶碗・銘・「秀一」。 ●「織部」・・・● ★楽十代旦入は文政二年了入に従い・紀州偕楽園窯に参 加し・治宝候から隷書印を拝領し・弘化二年剃髪隠居 して・吸江斎から宗旦の一字を授かり旦入と号した。 「秀一」・は吸江斎の銘命で・拝領印を内外に捺して 景色とし・織部沓形茶碗の趣を巧みにあらわしている。 織部写しとはいえ織部に存在しない創作意欲があふれ ている。 艶っぽい釉薬は見事に冴え・旦入生涯の絶品として秀 一の名に恥じぬ名碗である。 ◆楽旦入作・織部写茶碗・銘・「秀一」。 ●「南蛮」・・・● ◆大名物・「南蛮芋頭水指」 ・利休所持・（本歌）。 ・永青文庫。 ◆「出雲焼芋頭水指」 ・不昧所持・（写し）。 ●「染付」・・・● ◆永楽保全作・「染付隅田川香合」。 ・（写し）。 ◆「染付隅田川香合」。 ・（本歌）。 ●「唐津」・・・● ◆永楽保全作・「唐津写茶碗」。 ◆仁清作・「唐津写茶碗」。 ●「形から本歌へ」・・・● ◆「御本立鶴茶碗」。 ●「能の面」・・・● ◆「宝生流浮木写般若面」。 ・宝生憲成作。 **”以下・白黒”** ●●『写しの美学』・・・●● ―”伝統を貫くその思潮”― **”古賀健藏”** ●はじめに。 ●一・絵にみる写し。 ●二・書にみる写し。 ◆書写と模写。 ◆手鑑の意味。 ●三・歌にみる写し。 ●四・能にみる写し。 ●五・茶湯にみる写し。 ◆模倣の二態。 ◆写しの創造性。 ●むすびに。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ■入力のミスは・ご容赦下さい。 ■他の出品も・是非御覧下さい。 ■商品詳細文の転用は堅くお断り致します。 ■入札案内・・・■ ●状態はすべて点検済ですが ●見落し等が無いとは言えません。 ●見解の相違も御座います。 ●御了承・御理解の上・入札下さい。 |
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