
Lalah Hathaway Where It All Begins レイラ・ハサウェイ
中古盤
輸入盤
前作があまりにも良すぎたので今作への期待は膨らむばかりで
シングルになったラサーン・パターソンとの(5)が今のエレクトロポップ風な味付けがされつつ
極端にポップにならずそのバランスが絶妙なアレンジのこの曲を最初に聴いたときは
前作以上の傑作になるか?と期待していました。いざ中身を開けてみると
前作同様のソウルフルな路線の曲が多く、そこは期待通り。
ところが(5)のような曲はよかったのですが、(1)などのアップ系の曲が今風すぎて
ちょっとアルバムの中では浮いた感じになってしまったのが残念。
ただ、大半の曲は前作の延長線上にある作りで安心して聴けます。
個人的にはタイトル曲の(2)や(4)、(11)が好きですね。
(4)はもろスティービー・ワンダーですね。
スティービーの72年のYou've Got It Bad Girlなど70年代のスティービーを彷彿とさせるアレンジです。
(11)はどこかで聞いたことがあるなと思ったら、彼女のデビュー作に収録されていた曲のセルフカバーでした(笑)。
オリジナルと聞き比べると、この20年で渋くなったなぁと、その変化を楽しめますね。
(10)は亡き父親の名曲のカバーですが、これが出たのが78年。
つまり父親ダニー・ハサウェイ生前最後の曲だったはずで、当時レイラはまだ10歳。
その曲を歌う日が来たというのも感慨深いものですね。
昔ナタリー・コールと亡きナットキング・コールの親子の疑似デュエット曲
Unforgetableなんてのがありましたが、それをちょっと思い出しました。
近年の活躍では、2015年に、ロバート・グラスパー・エクスペリメントのアルバム『ブラック・レディオ2』に参加。このアルバムより「神の子供たち feat. レイラ・ハサウェイ&マルコム=ジャマール・ワーナー」が、第57回グラミー賞「最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス」部門を受賞するなど、女性シンガーとして一定の高い評価がなされていると思います。
このアルバムでは、1)「strong woman」、5)if you want toのアップテンポな曲に、R&Bの新機軸を加えようとする意図が感じさせられますが、全体としては、従来からのこのシンガーならではのハスキーで魅力的のある声を引き出す作品に仕上がっています。
マーカス・ミラー等、様々なアーティストの作品にフューチャリングされる事の多い彼女ですが、個人的には定期的にリーダーアルバムを聴いてみたいです。