1. 【基本情報|Release Information】
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フォーマット:10inch Vinyl
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アーティスト:Elektro Guzzi
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タイトル:Hexenschuss / Elastic Bulb
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レーベル:Macro(品番:M16)
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リリース年:2010年
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プロデューサー:Patrick Pulsinger
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マスタリング:Rashad Becker
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レーベル運営:Stefan Goldmann & Finn Johannsen
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収録曲:
A. Hexenschuss(5:12)
B. Elastic Bulb(7:47)
「演奏されるテクノ」=ライヴ・アナログ演奏によるポスト・ミニマルの記録形式として、Elektro Guzziが打ち出した強度の高い10インチ盤。Macroという制度的に洗練されたレーベルのフォーマットの中で、「生演奏と機能性」の緊張関係をいかに美しく折り畳むかという試みが体現されています。
2. 【構造と文脈|Structure & Context】
Hexenschuss 速度と引力のテクノロジー
A面「Hexenschuss」は、等間隔のビート構造に潜む“微細な揺れ”が主役。同期された機械のようでありながら、わずかなテンポの伸縮、グルーヴの前傾と後傾が「演奏された電子音楽」という矛盾を成立させる。
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リズムは四つ打ちでありながら、打点の“生”が常に知覚される
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シンコペーションもフィルも、演出ではなく結果として鳴る
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演奏=制御/逸脱の間で成立する、物理現象のようなテクノ
「Hexenschuss(ぎっくり腰)」というタイトル通り、突然の脱臼や破綻が潜在する緊張状態のリズム。
Elastic Bulb 拡張する軌道としての低音
B面「Elastic Bulb」は、より内省的な構成。ベースの運動は周期的でありながら、予測不能な変位を内包した“伸縮的”ビートサーフェス。
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時間軸をゴムのように曲げながら、音が「まっすぐ進まず、螺旋を描く」
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一定のテンポの中に、物理的な「引っ張り」と「戻り」の感触が埋め込まれる
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アナログ演奏における「音の運動方程式」として構築された構造
アナログ音響が持つ“拡張の限界点”を明示する、リスニング特化型の低音構築。
3. 【状態詳細|Condition Overview】
メディア:EX+ / EX+(目立ったスレやキズなし、再生状態も極めて良好)
スリーブ:EX+(角スレや汚れほぼなし。保存状態良好)
付属品:特記なし(元仕様に準拠)
4. 【支払と配送|Payment & Shipping】
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック60サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細な経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。
演奏の反復=反復の逸脱、という電子音楽における演奏可能性の問いを、Macroという美学的コンテナの中で鮮やかに定着させた記録です。Rashad Beckerのマスタリングによって、物理音響としてのライヴ・テクノの緊張と密度が極限まで精緻化されており、電子音楽における制度と実践の交差点に立ち会うような一枚です。