
コルトレーンがマイルスのバンドに参加したのは1955年9月のことで、その後両者は61年まで行動をともにした。本作は2人の共演に焦点をあてた6枚組のボックスセット。プレスティッジのマラソン・セッションや60年ヨーロッパ・ツアー時のライヴ録音などを除けば、両者の共演はコロンビアに集中しているので、内容的にもすこぶる中身は濃い。『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』からスタート、『マイルストーンズ』『カンド・オブ・ブルー』『ジャズ・アット・ザ・プラザ』『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』といったアルバムに分散収録されていた両者の共演がすべてここに集められている。加えて別テイクも18曲。マイルスとコルトレーン、ともに押しも押されぬジャズの巨人だが、コルトレーンは最初、マイルスの弟子であり生徒だった。それが徐々に実力を蓄え、強烈な個性を発揮してマイルスとは別の道を歩むことになる。したがって、本作はコルトレーンの成長過程を記録したドキュメントでもあり、そうした観点から聴くのも興味深い。
Track Listings
Disc: 1
1トゥー・ベース・ヒット(ALTERNATIVE TAKE)
2トゥー・ベース・ヒット
3アー・リュー・チャ(ALTERNATIVE TAKE)
4アー・リュー・チャ
5アー・リュー・チャ(TAKE 5)
6リトル・メロネー
7ブード(ALTERNATIVE TAKE)
8ブード
9ディア・オールド・ストックホルム
10バイ・バイ・ブラックバード(ALTERNATIVE TAKE)
11バイ・バイ・ブラックバード
12タッズ・デライト
13タッズ・デライト(ALTERNATIVE TAKE)
Disc: 2
1ディア・オールド・ストックホルム(ALTERNATE TAKE)
2オール・オブ・ユー(ALTERNATE TAKE)
3オール・オブ・ユー
4スウィート・スー(FIRST VERSION)
5スウィート・スー(フォルス・スタート~マイルスとバーンスタインの会話)
6スウィート・スー(ALTERNATE TAKE)
7スウィート・スー
8マイルスのコメント
9ラウンド・ミッドナイト
10トゥー・ベース・ヒット(ALTERNATE TAKE)
11トゥー・ベース・ヒット
12ビリー・ボーイ
13ストレイト・ノー・チェイサー(ALTERNATE TAKE)
Disc: 3
1ストレイト・ノー・チェイサー
2マイルストーンズ(ALTERNATE TAKE)
3マイルストーンズ
4シッズ・アヘッド
5リトル・メロネー
6ドクター・ジキル
7オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
8フラン・ダンス(ALTERNATE TAKE)
9フラン・ダンス
10ステラ・バイ・スターライト
Disc: 4
1ラヴ・フォー・セール
2フレディ・フリーローダー(FALSE START)
3フレディ・フリーローダー
4ソー・ホワット
5ブルー・イン・グリーン
6フラメンコ・スケッチ(ALTERNATE TAKE)
7マイルスのコメント
8フラメンコ・スケッチ
9オール・ブルース
Disc: 5
1サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム
2テオ
3イントロダクション・バイ・ウィリス・コノヴァー
4アー・リュー・チャ
5ストレイト・ノー・チェイサー
6フラン・ダンス
7トゥー・ベース・ヒット
8バイ・バイ・ブラックバード
9ザ・テーマ
Disc: 6
1イフ・アイ・ワー・ア・ベル
2オレオ
3マイ・ファニー・ヴァレンタイン
4ストレイト・ノー・チェイサー