
昭和50年代当時の日産関係者向け資料をまとめて出品いたします。すべて当時の純正・社内向け資料/教育資料/技術特集など、非売品・販促/内部配布品となります。
【セット内容】
① 日産社外秘資料 4冊
→ 詳細不明ですが、いずれも「社外秘」マークあり。表紙や中身に当時の販売戦略・技術資料・研修資料等の記載あり(内容は写真をご確認ください)
② 日産プリンス 新入社員教育資料(2冊)
→ 綺麗なもの1冊、書き込みありの使用済み1冊。ディーラー内研修で配布されたものと思われます。
③ 昭和53年新型スカイライン 規制車特集号
→ NAPS-Zエンジン、三元触媒、昭和53年排出ガス規制対応など、当時の技術変革に関する資料。販促+整備+技術要素が混ざった貴重な一冊。
④ NAPS-Z・ニッサンEGI仕様関連資料
→ 電子制御燃料噴射(EGI)と排ガス規制技術に関する技術資料と思われます。詳細な構造や対応車種などの記載あり。
【状態】
全体的に保存状態はまぁまぁです。社外秘資料や教育資料の一部に経年による色あせや書き込みがありますが、破れや重大な損傷はありません。内容確認には支障ありません。
【おすすめポイント】
・非売品・当時の内部資料で市場流通ほぼなし
・NAPS-Z、三元触媒、EGIなど1970年代末〜80年代初頭の技術を学ぶ上で貴重な一次資料
・旧車ファン/日産マニア/技術史研究者にもおすすめ
・日産・プリンス系コレクター向けにも価値あるセットです
※バラ売り不可。現状渡しとなります。
(2025年 8月 9日 6時 25分 追加)昭和53年排ガス規制(通称「53年規制」)は、1978年(昭和53年)から日本で適用された、自動車の排気ガスに含まれる有害物質(CO=一酸化炭素、HC=炭化水素、NOx=窒素酸化物)の大幅削減を義務付けた環境規制。
背景
1970年代、日本の都市部では光化学スモッグや大気汚染が社会問題化。
アメリカのマスキー法(1970年)に影響され、日本も段階的に排ガス規制を強化。
「昭和48年規制」「昭和50年規制」を経て、さらに厳しいのが「昭和53年規制」。
特にNOx(窒素酸化物)の削減値が厳格化され、従来技術ではほぼ不可能と言われたため「53年の壁」とも呼ばれた。
主な特徴
ガソリン車では三元触媒+酸素センサーの組み合わせ(触媒コンバーター方式)が必須に。
エンジンの電子制御化が一気に進んだ。
当初は出力低下や燃費悪化が避けられず、性能面で“規制車”と呼ばれて敬遠された時期もあった。
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スカイラインで昭和53年排ガス規制を初めてクリアしたのは、C210型(通称ジャパン)後期型である。
詳細
規制適合時期
1978年(昭和53年)4月のマイナーチェンジで適合。
同時にフロントマスクのデザイン変更(後期顔)と、53年規制対応の新エンジンを搭載。
エンジン
L20E(直6・2.0L・電子制御燃料噴射付)
L20S(直6・2.0L・SUツインキャブ → 一部仕様でストロンバーグキャブ)
三元触媒+酸素センサー(Oセンサー)を組み合わせ、日産EGI(Electronic Gasoline Injection)やNAPS-Z方式で対応。
変化点
エンジンルームにO2センサー付き排気系
キャブ仕様も排ガス再循環装置(EGR)や二次空気導入装置を装備
エンジン出力は若干低下(例:L20E 130PS → 125PS前後)
豆知識
この53年規制対応ジャパン後期は、当時のカタログでも「新排ガス規制適合車」と大きく宣伝されていましたが、マニアの間では性能低下を嫌って前期型をあえて選ぶ人いた。