Jacques Palminger / Pudel Produkte 9 /他リミックス収録 / 2009年独Nobistor盤 / Dub, Spoken Word,
基本情報|Release Information
レーベル:Nobistor
フォーマット:12" Vinyl, 45RPM, Limited Edition
国:Germany
リリース年:2009
タグ:Dub, Experimental, Spoken Word, Germany, 2000s, Club Culture
作品の解読|Decoding the Work
幻聴のような声がクラブの残響に滲み、ドイツ語の詩がダブの深層を彷徨う——Jacques Palmingerが2009年に放ったこの限定盤は、Hamburgの異端的文化拠点「Golden Pudel Club」から発したPudel Produkteシリーズの第9作。Palminger本人によるユーモアと社会風刺のブレンドに、Viktor Marekのベースラインが寄り添い、作品全体を「クラブ詩のサウンド・エッセイ」へと昇華している。
本作の核「Tudeldub」は、Shackleton、Lawrence、Hey O Hansen、Peter Prestoといったドイツ~UKのアンダーグラウンド音楽家たちによって解体・再構築され、原曲の奇妙さがリズムの迷宮へと深化している。Shackletonのリミックスでは密室的なパーカッションとダブの虚無が交錯し、Lawrenceは透明感あるミニマリズムで応答する。Hey O Hansenのミックスは、ヨーロッパ民俗とスモーキーなダブを重ね合わせるように、土地の記憶がゆっくりと回転する。対照的に「Leiser Machen」や「Scheiss Auf Blohm & Voss」では、Palmingerが盟友MundjoeとともにDIY精神あふれるスキット調のトラックを投下。大資本造船会社(Blohm & Voss)への皮肉すら音響化するそのスタンスは、まさにPudel的「制度批判としての音楽」だ。
このリリースは単なるダブ・レコードでも、実験音楽コンピレーションでもない。それはむしろ、クラブカルチャーの一隅で生まれた反制度的パフォーマンスの痕跡であり、聴くたびにその「ズレ」が浮かび上がる。録音というよりも、ある種の文化的異物の複写としての音の詩——それが《Pudel Produkte 9》である。
状態詳細|Condition Overview
メディア:EX+(微細なスレ・薄キズあり)
ジャケット:EX+(目立つ傷みなし)
付属品:なし
支払と配送|Payment & Shipping
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。