
ベッリーニ 歌劇 清教徒 Blu-ray 廃盤? カンタレロ オズボーン ザネッラート ヘンドリクス 2009 カレッラ ネーデルランドオペラ ベルリーニ プリターニ ブルーレイ
ベッリーニの清教徒のブルーレイです。大変に面白い演出のついた舞台で、発売時もそれで結構な話題となった盤だと記憶します。ネーデルランドオペラは “有名歌手をズラリと揃えて豪華に…” という行き方ではなく、“次代のスターと目される有望な歌手を起用し 大胆な演出で” を特徴とする劇場だと思われます。今風に言えば “積極的に攻める” 姿勢が濃厚で、そのぶん 面白かったり不発だったりが生じるのも道理ですが、この盤は 嵌った時の良さがわかる良い録画だと感じました。
“アルミ”なのか シルバー系の金属的 直線的な大道具が素敵で、それを何杯もスライドさせながらドラマを進める手法が先ず面白いです。今現在進行しているシーンの“伏線 背景 脇筋”までをも探求し その全てを舞台の中に組み込まずにはおかない…と言う演出家の姿勢が明確で、それがシャープに混乱なく達成されている点は見事だと考えます。主役が名アリアを歌っている最中でも 他の人物が周囲をうろつく…と言う事態も 当然ながら起こり得る訳で、日本風に言えば “主役のジャマをする” こと夥しいのですが、其処こそがこの演出の眼目でもあり これはこれで成功だと得心が行きました(それにしても あんなに大量の大道具と 更に上から宙吊りで二重舞台まで現れて…大掛かりはともかく 大変な“掛かり”だと感心するばかり…)。
歌手の“名技性”に多くの部分を委ねたこの曲に カンタレロにオズボーンという二大歌手を得た事は大きかったと思います。二人とも 時期的にちょうど“登り坂を上り詰めた”頃かと思われ、いつものネーデルランドの更に上を行くレベルなのは幸いでした。カンタレロは 始めは少し燻んだ印象ですが、“狂乱の場”と終幕はエンジン全開で リリコレッジェーロの魅力全開。オズボーンは 音色自体は地味ながら 高音の安定感は立派。高音を必要とする難役での大活躍が納得されます。終幕の有名な高音も(チョットだけですが)達成して見事でした。キーロールのバス役に ザネッラートを配したのも周到だと思います。脇のテノールが “ルチアのノルマンノ”同様の悪〜いヤツで、“狂言回し”として縦横無尽の大活躍。歌を増やす訳には行かないので ほぼ “黙り” ながら 演技 ルックスともに◎。リッカルドはかなり“性格性”強く、“カヴァリエバリトン”の面影は皆無。指揮はメリハリが効いて練達。
この品の日本語オビには “衝撃的なエンディングをお見逃しなく” と記されていて、そこも大きな見所だと思われます。“ネタバレ” はいたしませんが、これで “テノールの高音”が合理的に嵌りますし “なるほど” と思われる行き方だと考えました。そのぶん “幕切れ” が苦しい事は歴然で、もう一息の工夫を望みたいところ。
のんびりとした “ベルカントオペラ” に エッジの効いた演出が良く映えて 興味深く面白い録画だと思います。“読替え”ではないので モダンでも違和感は無し。まだご覧にならない方には “是非とも” とおすすめしたく考えます。
極美品です。本体 ケース ブックレットとも 開封時のままに綺麗だと思います。英 仏 独 蘭 字幕。特典映像付き(中にパリ版について…とあり えっマリブラン版なの と驚きましたが つまりは初演版の事でしょう)。現在廃盤かも…少なくとも 入手はスムーズではなさそうです。
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