果たして、この程度の構造変更で、高音質化が可能か?
バランス出力線の疑問への回答です。
には、バランス・コードとの表記をしないで、高音質を謳った、
有名メーカーを中心とした、高額なRCAコードがあふれております。
概ね、3パターンの製造方法が有ります。写真:⑧
言わば、「隠れバランス・コード」(^^)ですが、高額な理由は、いずれのパターンに於いても、
その構造上、「完璧な目視での検査」、必ず、「金属製のプラグを必要」としますので、
一本一本、ハンドメイドでの制作となります。
従いまして、効率が著しく悪く、コストがかかってしまいます。
そのため、大量生産には向かず、大きな、メーカーでは、分が悪い製品と言えます。
ある面、「少量生産」、「アマチュア向き」、「ガレージ・メーカー向き」ですので、コアな製品も多いと言ったのが現実です。
当方のHSSBの構造は、基本・原点である、オーディオ・ノート式です。
プロの録音・ライブ会場での様々な音響機器の接続で、信頼の高いL-4E6Sは
バランス出力(XLR)使用で、その実力を発揮してくれております。脅威的な耐久性、高シールド特性。
それゆえベストセラー。超・定番でプロに愛される信頼のケーブルです。
そのような、本来XLR用のバランス出力コードをRCA方式に流用。
期待を裏切らない結果です。
コード:カナレ・L-4E6S・タフピッチ銅(3N)・4芯シールド線・実測値22AWG・片ch×2芯で20AWG相当。
多くのメーカーの場合1mの長さでの製品化が多いと思いますが、
意外と、長さを持て余していると思います。かといって、50cmでは短い。
従いまして、実用を考慮して、850mm。
コードには、高耐久性・高信頼性のプロ用での評判のカナレL-4E6S
非メッキ線は電流の表皮・導電効果によるメッキの影響が当然ですがありません。
従いまして、タフピッチ銅線(3N)の特徴・音の図太さが遺憾なく、発揮されます。
カナレL-4E6Sは芯線を固めの絶縁体で覆っておりますので、「線鳴き」と呼ばれる
音の不安定さもありません。
音の印象は、定評どおり、ガンガンきます。
低音~中音域に至る図太さは特筆すべき点です。
明らかに主張のある表現ですがプロに愛されるのも、納得できます。
使いこなすと面白いコードです。
バランス出力の効果を確認したいと言った方に廉価提供です。
CDプレーヤー~アンプ、チューナー~アンプ、プリ・アンプ~メイン・アンプなどの接続で、効果を確認してみて下さい。
他、デッキの入力・出力、グライコの入力・出力などのRCAコードの交換でも効果を検証できます。
1週間ほども聞き続けますと、RCA同軸(1芯シールド構造)の音には戻れなくなる、、、と知人も語っております。
これには当方も同感です。
バランス出力の優位性は、近年のXLR接続対応のプロ機器で語られることが多いと思います。
これは、プロの現場では、配線の引き回しが最低でも数メートル。
オーディオの家庭内での配線の距離を遙かに上回るため、
RCA同軸コード(1芯シールド構造)などでは、コンデンサー現象で大きく音質に影響を及ぼしてしまい、
XLR仕様が採用されていると言った事が現実です。
従いまして、家庭用オーディオでは不要?とも言えるのですが、
RCA仕様が採用された、1960年代と現代の2020年代・デジタルでのオーディオ環境は大きく変化。
調べてみますと、RCA同軸コード(1芯シールド構造)でのコンデンサー現象は、現在では、意外と顕著であることが
確認されており、対策として、「太め・短め」のコードを利用すると、「一定の抑制の効果」が認められております。
このため、多くのオーディオ・ファンは「伝(電)線マン」となり、高額なRCA・コードを試し、
新たなコードが出てくると、またまた利用する、、、、と言った具合であるかと思います。
趣味として、これも楽しみの内ですが、RCA・同軸コード(1芯シールド構造)である限りは、
純銀線、金、プラチナどれほどの高額製品であっても、コンデンサー現象からは、逃れられません。
つまり、コンデンサー現象は根本的な構造の問題ですので、
ここを解決しなければ、50歩100歩です。
RCA同軸コードは通常「アンバランス線」と表現されます。ここを改善するには、「バランス線」つまり、
平打ち・平行コードとなりますが、これでは、シールド・レスですので、電磁ノイズに無力です。
そこで、利用できるのは、平打ちコードをシールドで包み込んだ構造。2芯シールド線。
XLR仕様に於いても2芯シールド線が利用されております。
今般は、オーディオ・ノート社のアイディアを利用して、RCA方式での「4芯シールド・バランスコード」を制作致しました。
4芯シールド線の場合は、2本ずつを1信号経路として利用します。
オーディオ・ノート式の場合、OUT側、IN側で端末の処理が変わりますので、目印にOUT側に赤、黒のチューブを付けております。
写真でお確かめ下さい。
注:IN、OUT、それぞれ機器につなぐ場合、逆に接続しますと、微妙に音質が変化します。
この特徴を利用し、微妙な調整にお役立てください。
オーディオ・ノート社のアイディアによるRCAバランス・コードの概念図です。
およそ、40年前に、同社が「シルバード・ホーマー」を製品化した際の物です。
2芯シールド・コードには芯線a、芯線b、シールドcの3本の導線があります。
OUT側:ホットにa線、コールドにbとcを接続。
IN側:ホットにa線、コールドにbのみ。cはどこにも結線しません。
コツは、これらの結線を「プラグの中で完成」させます。しかも、プラグは必ず、金属プラグです。
これで、シールドが完成します。注意点は、IN側で「プラグの内側にc線が触れる」と、単なる同軸になってしまいます。
IN側で「シールドの切れ目」が存在しますが、この部分に、「金属プラグの外装が被る」ことで、切れ目を最小とします。
この「シールドの切れ目」が重要で、通電しておりませんので、電荷は存在しますが、電流が存在しない。
つまり、GNDと同じ効果を発揮するわけです。
コンデンサー効果(現象)の概念図:写真7。
例として、CDプレーヤー~AMPで表示しております。
RCA同軸コードの場合、CDプレーヤーとAMPの間に、回路上、存在しないはずの
コンデンサーが付加される現象を差します。
更にやっかいなのは、シールドに電流が流れているため、電荷の量が不安定。強弱が発生します。
次に、芯線とシールド線の断面積比が大きく、「アンバランス」である為、更に効果(現象)を増強します。
ここを、「バランス」に変更しますと、これらの効果(現象)を排除出来ます。
従いまして、CDプレーヤー本来の性能を堪能出来るといった結果です。
これは、CDプレーヤーに限らず、それぞれのオーディオ機器の本来の性能を確認出来る事に
他なりません。
自作してみたいとのお考えの方は、是非、挑戦してみると良いでしょう。また、同じように
RCAコードを出品されている方も作成されると良いと思います。
多くのアイディアに満ちた、バランス・コードが発表されることを期待致します。
音を出すと、皆さん、腰を抜かし、目からウロコがポロリ、耳から耳アカ。
作るのは、苦手といった方は、是非、当方の商品をお買い上げください。(^^)
お願い致します。(^^)
以上、写真と上記説明をご確認の上、ノークレーム、ノーリターンでご検討宜しくお願い致します。
郵送は、レターパック・ライト430円です。