会場/大阪なんば高島屋五階美術画廊
会期/1980年5月22日~27日
80ページ
約26x22x1cm
カラー・モノクロ 全46点、うちカラー15点
※当出品商品は、「図録」のみです。作品ではありません。
※非売品
※絶版・会場限定本
備前焼の人間国宝・藤原雄(人間国宝 藤原啓の長男)、が岡山県重要無形文化財であった頃、
人間国宝に指定される以前・精力的に作陶生活を送っていた時期の、
花器にテーマを絞り、名品ばかり50点を集めて開催された個展カタログ写真集・作品集。
デパート/百貨店個展は、わずか6日間程度という短い会期のもと、
百貨店内に設けられた美術部・工芸部による厳格な選定を経て開催された展示即売会です。
そのため、本資料は一部の上得意顧客・作品購入者・会場関係者のみに配布され、
一般販売や書店流通は行われていません。
本品は、そのような展示即売会に際して制作された
販売図録・個展カタログ・図録集・作品集・作品写真集にあたります。
掲載作品はいずれも、百貨店美術部の審査を通過した
当時の作家を代表する最上位作で構成されています。
作品購入時に実物とともに手渡される性質のものであるため、
鑑定書に準じて真贋確認や来歴把握に資する一次資料です。
大壷、壺、透かし紋花器、擂座花入、砧形花入、耳付花入、瓢形花器、広口花器、などカラー・モノクロの作品写真と、
陶歴、作家肖像写真を収録。
巻頭に大きく窯印・陶印も掲載。
コレクター、骨董品、茶道具、民藝等、日本の陶芸、茶陶愛好家必携の大変貴重な資料本。
【ごあいさつ】主催者
やきものは、土と炎の芸術とはいいながら、そこに犯しがたく技術の修練を超えた作り手の心の高さがあらわれるものであり、その作り手の心と土とが共鳴したどき、いきいきした美が生まれます。
こどに備前の、素朴な器肌の中の静かな華やぎとでもいいたい窯変の妙も、それが備前の魅力であるだけに、作為の中の無作為となり自らなる美となるとき、備前はいっそう備前としての魅力を高めます。
今回はその備前のよさをひたすら追求して先頃岡山県より重要無形文化財の指定をうけられた藤原雄先生の七十壷展に次ぐ三年振りの個展で、備前焼千年の伝統である「明快・豪放」に徹して、花器といううつわのイメージを作者なりに定着させ、作陶二十五年のすべてをかけて造型された「花器五十選」をご高覧いただきます。
ぜひお運びのほどお願い申しあげます。
【ごあいさつ】作家挨拶
三年ぶりに大阪で私の個展を開かせていただきます。しかも今回は「花器五十選展」というタイトルで、花器ばかり五十点を集めた、大阪ではこれまでの個展中、もっとも変化に富んだ、しかも充実した個展になると思います。その上、私が作陶生活をはじめて足かけ二十五年にもなりますので、その記念という意味でも私にとって大切な、逆にいえば大変勇気のいる個展になってしまいました。
今回の個展では――備前焼一千年の歴史の中で、私達の先人が既につくりあげた、さまざまな花器、そうした花器をもう一度じっくり見直し、その中から備前焼の根本である「単純・明快・豪放」という精神にかなったものをひろいあげ、改めて私なりの解釈で、私なりの造形をさせていただきました。
私は今回の花器展開催にあたり、いつものように花器をつくる人間としての立場から、花を活ける人の立場に私を置きかえ、この三年の間に、日本はもとよリヨーロッパ、東南アジアと足を運んで、花と花器とのかかわりあいを自分の目で見て歩きました。そして常日頃私が考えていた「花器」といううつわに対するイメージを自分なりに定着させ、しかも決して思いつきや、はったりではない、私なりの処理で、私なりの技術で、既に私の手の中にすっぽり入っている感覚で造形してみました。
ある花器は子持ち土器から、またある花器はペルシャやインカの水注などからヒントを得て、備前焼一千年の歴史の中で決して奇異でない、それなりに伝統に根ざした造形を懸命に考え、作陶してみました。
「花器と私」今回ほどその関係を一生懸命考えたことはありませんでしたし、それだけに花一輪を見る私の目が、今まで以上によろこびに満ちていたことはなかったように思えました。本当にしあわせな三年を過ごさせていただきました。有難うございました。それから、私を今日まで育て、許してくださった多くの後援者、友人、そして知人の皆様、本当に二十五年間有難うございました。心より感謝いたして居ります。今後共どうか尚一層宜しくお願い致します。
【目録より】やきもの全作品の寸法記載
大壷
大壷
大壷
大壷
大壷
壷
壷
耳付花器
長首耳付花器
花器
花器
花器
長首線紋花器
広口花器
広口花器
広口花器
花器
瓢形花器
瓢形花器
瓢形花器
花器
透し紋花器
透し紋花器
透し紋花器
透し紋花器
透し紋花器
線紋人面花器
片耳付線紋花器
透し台付俵形線紋花器
俵形線紋花器
透し台付花器
窯変擂座花入
窯変花入
窯変擂座花入
窯変耳付花入
窯変瓢形花入
花入
花入
擂座瓢形花入
砧形花入
砧形花入
砧形花入
砧形花入
線紋花入
花入
耳付花入
耳付花入
耳付花入
擂座花入
擂座花入