27.9×19㎝
墨付61丁
【題箋】なし
【因みに】
*表紙に
天保貮(1831)辛卯 季
四季物語
鴨長明述
方丈記
*裏表紙に
洛陽河原町
舩入山
了徳寺圓証
記之
とあり。
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【内容】『四季物語』 1丁表~46丁裏
【因みに】
世に広まっている本(流布本)のように、本文を「正月・二月……」で区切った。
ただし、出品本は、各月の別れ目を、その冒頭に「立春○」等と朱筆で記してあるので、それに従った。
四季物語 鴨長明
正月
立春○あめつちすみつちとさたまり 1丁表
二月
仲春○二月のそらのけしきはたゝならぬに 8丁裏
三月
櫻花○春風もやゝふとう吹わたり 11丁裏
四月
掃花○しはし染にし花の衣のみかは 15丁表
五月
橘花○昔の人の袖のうつり香は 19丁表
六月
夕顔○ 五月雨の晴間なき空も 22丁表
七月
萩○せこか衣もうらかなしきに 25丁表
八月
鳫○草村の虫の聲も枕いさとき夜 27丁裏
九月
紅葉○錦色とる野邊の萩原も 30丁裏
十月
時雨無神月○岩根ふみ重なる山も時雨にかくれ 33丁裏
十一月
梟○ふくろうの聲冷しかりける 36丁裏 (注 冷→すさまじ)
十二月
○あやしう道も香もなき山里の冬の気色 40丁表~44丁表
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【跋文】44丁裏~45丁表→流布している本に共通
日野山 長明書 法名 蓮胤
右一部十二巻者鴨長明所撰之四季物語也~後略~
應安元(1368)季戌申十一月十六日 冷泉藤原為定写畢
長明四季物語十二巻我家之袖玉不越之者也尤永可傳授秘本也
永享十(1438)季九月下旬 飛鳥井中納言藤原雅世
南大路長明四季物語十二册自仁和寺御門主依御恩借拜写之叉他~後略~
永禄元(1558)年十二月上旬 三好拍陽軒長慶書写
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【跋文】この本にのみあるもの。45丁表~46丁裏(46丁表は白紙) 【画像7・8・9参照】
この四季物語はふるき友なりれる村井古厳隠士か写せるものなりあたりちかく慈延法■の机のほとりに有しを見てその人のいまそかりし世を思ふにつねは~後略~みちのくに下り塩かまのからき旅路にややみてうせぬ遺文三千のおもひやのかたなし■夢幻何おのれか筆のつれなきにもはちすてうつせる比は寛政四(1792)年後の二月なり
老師幻阿大徳の膝もとにて■る写し侍るはおなし年の九月なり
去?何
半丁白紙
46丁裏
右鈔者
洛東二條新地和本國町佛■山願隆寺法勢
釋惠淳法兄秘蔵也
粤天保(二1831)辛卯竜季晩夏上旬の初漸多年親交之好ニ而暫時受密見之許与 頻於燈上写籍之畢
雅陽愛宕歌阿?恵?町塩屋町
舩入山了徳寺現住釋圓證■珍蔵也
【参考】跋文中の文字「季」は、フォントに無かったので便宜上ここに置いた。本来の文字は「禾」の下にに「千」。「ネン・とし」の読みあり。
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【内容】『方丈記』 47丁表~61丁裏
【刊期等】表紙に依れば
天保貳(1831)辛卯季 書写
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、虫食い多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。
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