【世界中探してもGT-Rのようなクルマはない】
日産GT-Rになって、日本のみならず、世界中の自動車メーカー、ユーザー、ジャーナリストを驚かせたわけだが、彼らだっていつまでも驚いてばかりではない。さっそく日産GT-Rを徹底的に乗り倒して、GT-RのGT-Rである理由を探ろうとしてくるだろう。しかし、実際に世界を見回してみて、日産GT-Rのようなスポーツカーはないと思う。レーシングドライバーなら当然サーキットで激烈なアタックを見せてくれるだろうが、免許を取ったばかりの女の子でも安心してどこでも走りに行けてしまうスポーツカーって、そうはない。
ポルシェやフェラーリもオートマ免許で動かせると言えば動かせるけど、少し雨が降ったりすれば激しく神経を使う。私も雨の高速道路をフェラーリで走りたいとはまったく思わない。雨のワインディングをポルシェで走るのも嫌だ。しかし、GT-Rは480馬力というスペックを持っていながら、天候や路面の変化にポルシェやフェラーリのように過敏にならずにすむ。ニュルブルクリンクで世界のスーパースポーツに圧勝するタイムを出していながら、これは実はものすごいことなんじゃないか!!!! 最近のスポーツカー、特にスーパースポーツはみんなシャンパン疲れしているのではないだろうか? パーティ疲れとでも言うのだろうか......。フェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティやポルシェ、そして2億円のブガッティなど、みんな飽食の世界にいる。そんな中、GT-Rだけは無骨でいるのだ。周囲のスーパースポーツたちがみんなお酒の匂いのするタキシードを着ているのに、GT-Rだけはそんな雰囲気を感じさせない。
それはもしかしたら、斎藤佑樹や石川遼に通じるものではないだろうか。みんながメジャーだ、10億だ20億だと言っている中で、健気に眩しそうに太陽の日差しを浴びながら投げ続けている彼らのようなさわやかさを私はGT-Rに感じている。
GT-Rに触れてみて、「こういうのもあったんだ!」「こっちの方が本当なんじゃないか?」というような思いがあるのではないか? 野球の原点はこっちの方だろう! といった感覚や匂いがこのGT-Rにはある。世界中の人たちもホントはこっちじゃないか? と思いながら望んでいたクルマが、実はGT-Rのような骨を持ったクルマだったのではないかと思う。
【目次】
◎第一章:GT-Rは新しい伝説を作り始めている
クルマをドライブする新しい目標ができた!
日産GT-Rは孤高のスーパースポーツ
世界中探してもGT-Rのようなクルマはない
新しい伝説のはじまり
インテリアのアナログ感、これがいいのだ!
このクルマはサムライだ!
もっと日本のものを愛そうよ
GT-Rは未来に続く
◎第二章:いよいよGT-Rに乗ってみた!
街の中で映えるエクステリア!
480馬力がこんなに乗りやすくていいのかぁ!
オーナーは一度サーキットに行っておくべき!
楽しむための方法はこれ!?
楽しむヒントはストリートになるのだ!
トヨタはGT-R登場にどう反応するのか?
GT-Rに中途半端な進化は似合わない!
みんなに夢を与えてほしい!
バカそうに見えて頭がいいとカッコいい!
◎第三章:GT-Rが似合う人間になってみないか!?
自分を信じてる人が似合うクルマだ
このクルマを選んでいるのは特別な感性の人たちじゃないか!?
GT-Rのライバル? それは当然GT-Rなのだが......!
ホントにライバルはあなたたち、GT-Rのファンだ!
とにかく目立つところを走ってほしい!
GT-Rはクルマ界のイチロー、野茂になる!
日本を代表するクルマとして伝説を作ってくれ!
荒々しさは失わないでほしい!
日本のスーパースポーツと言えば......、NSXも......。
フェラーリやポルシェと比較するなんて意味ないよ!
GT-Rに乗る時は油断してはいけない!
進化して伝説を書き換えてもらいたい
勝ち負けではない。GT-Rは日本の文化を表すのだ!
安くて便利から抜け出そうよ、日本車ぁ!
映画やゲーム戦略は大あり!
ますます自動車メーカーの役割は大きくなるんですよぉぉぉ!
日本人の発想は素晴らしい!だからもっと工夫したいよ!
◎第四章:GT-RのDNAはこうして受け継がれたのだ!
GT-Rコンセプトも実は好きだった
GT-Rを育んだスカイラインの数奇な運命
プリンスと日産の合併が奇跡を起こした!
スカイラインは不良のクルマだったのだ!
日本人はこれからスカイラインとGT-Rに夢を託す
あなたはすでに歴史の証人なのだ!
◎第五章:開発者は何を思っていたのか?
水野和敏が語る日産GT-R開発のポイント
当たり前のことを原点から見直す。それがGT-R開発の原点でした
今までなぜ市販車でダウンフォースを積極的に取り入れなかったのか?
GT-Rが乗りやすいスーパーカーである理由とは?
GT-Rの維持費は高いか安いか?
GT-Rは環境保全時代に適したスーパーカー
- 出版社 : ロコモーションパブリッシング (2008/4/7)
- 発売日 : 2008/4/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 155ページ