-- -ss5265｜Vitra. MoMAコレクション名作 Jean Prouve Fauteuil Direction アームラウンジチェア

世界で最も成功した工業デザイン例として世界中にファンを持つフランスミッドセンチュリーの巨匠・Jean Prouve / ジャン・プルーヴェの、理にかなった構造を追求したマスターオブシーティングデザインとして "Standard / スタンダード" の名を冠るチェアクリエイションのアームチェア仕様モデル "Fauteuil Direction / フォトゥイユディレクション" 。Vitra. より。
プルーヴェは、当時装飾品としての認識の高かった家具に対し、構造的機能的なアプローチからデザインをまとわせることで、デザイン概念そのものにまったく新しい考え方を与えたフレンチミッドセンチュリー切っての名手。
そのデザインの特徴となる、エンジニア / 建築家としての機能美の丈を詰め込んだ、力学的で飾らずに、それでいて完成されたカジュアルな他に類を見ないデザイン性は、建築や空間そのものが構造体であることを思い出させてくれるコンセプトアイコンとして、世界中のデザイナーやクリエイターに愛されています。
そのデザインにおける力学のエッセンスを堂々表現した前脚と後脚の形状のコントラストをそのままアームチェアとして展開した1951年リリースの "No.352 フォトゥイユディレクション" は、アームチェアとしてのサイジングを絞り込み、ラウンジシート、デスクチェア、ダイニングチェアと、すべてのシッティングシチュエーションに差し込むことをコンセプトにおいた、高いユーティリティと汎用性を持ったクリエイション。
同じくミッドセンチュリー期にインダストリアルデザインの礎を築いた Charles & Ray Eames / チャーリー&レイ・イームズの名作シーティング "Shell Chaie / シェルチェア" と同様、フレーム、シッティングシート、アームを異なる素材とパーツで構成することで、カラーリングや質感のコントラストをインテリアに組み込むことのできる要点もクリエイターやファッショニスタへと支持を広げた所以です。
建築家という空間デザインの視点からサイドとバックからの視点を形状と質感、カラーのコントラストで飾り上げたデザインは、程よい主張と程よく馴染む、ちょうど良い、まさにスタンダードな「フォトゥイユ＝肘掛け椅子」。
今回は、工業感のあるグロッシーブラックのフレームに、無垢材オークとアイスブルーをまとわせた、Vitra. / ヴィトラがプロショーションで多用する、最も人気の高いミッドセンチュリーらしいセレクション。
状態も最高、展示品の入荷につき、特筆すべき傷汚れ等なく、脚先に些細なすれのある程度、最高のコンディションでのご提案です。