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PRS Private Stock Collection Grand (2012)
「Paul's 28」や「Violin Guitar」に並び、Private Stockの中でも最上級に位置付けられている「Collection Series」のアコースティックギターになります。
Paul氏が気に入っており、このブランドのトップに君臨するギターには必ずペルナンブーコ材のネックを使用しております。
ハカランダネックよりその希少性はずっと高く、伝説級の材と謳われております。
現状でも市場ではほぼ見かけず、また今後も新品では出てくることはないだろうと予想できます。
そんなペルナンブーコを使用されたのがこちらのアコースティックギターです。
14金やマンモス象牙、アバロン等を装飾に使用され、その見た目の美しさもコレクションという名にふさわしい物となっております。
Collection Series説明文↓
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Collection Seriesギターの素材、特に木材はPRS GUITARSが所有する“最高の物の中で最高の物”です。
コレクションシリーズの楽器に選ばれた木材は、ポール・リード・スミスのオフィスの隣にある特別なプライベートストックウッド保管庫から集められています。しかも、ポールの関与は木材の選択に限定されるものではなく、コレクションシリーズのギターの個々の仕様や製作プロセスに深く関与しており、各コレクションの楽器を次のレベルに引き上げるために、例えばピックアップなどそういった細部を微調整することが繰り返されていました。
コレクションギターは非常に限られた数量で製造されるため、それぞれのギターには特別な注意が払われました。コレクションシリーズを通してPRSのクラフトマン一同が願っていることは、“ケースを開けたプレイヤーがまず楽器の見た目に感動し、プラグを差し込んだ後のサウンドに感動していただくこと”です。
この気持ちは、これから先もずっと残っていくと思います。
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このように、かなり気合いが入った特別なギターです。
自分もPRSファンを長くしておりますが、年代的にもこの時期が1番いい材を使用できていた時期かなと個人的に思います。
サウンド所感ですが、
PRSによく言われる文言ですが、音が非常にクリアで澄んでいるなと感じました。
そのクリアさの中でもさらに澄み切った綺麗さで、濁りや汚さを一切も許していないと思わせるほどでした。
全体的に豊潤で艶やかで高貴さや上品さ、そして少しウェットな印象です。
低音が深く、D-45に近いローにも感じますがそれよりもキレやスピードが感じられるもので、部屋を満たしてくれる深みがありました。
ミッドはボディーの形もあってかOM-42を彷彿とさせる部分があり、トップの鳴りを存分に感じられるふくよかさと芯があります。
800ヘルツ辺りの温かみのある音の張り出しと上品な印象はペルナンブーコ材の恩恵かと思います。
またこの楽器にしか出せない部分が何点かあり、
弱く弾いてもしっかり鳴りを感じたのはMartinの最高級の物より上だと感じました。
ピッキングによるダイナミックレンジも大変広く、反応もかなり敏感で最大音量も非常に大きいです。
中でもこれが1番驚いた部分で、
聴く位置での音の変化がかなり大きいです。
研究ができて楽しい部分でもありますがマイクの位置を探すのが大変でもありました。
色々な音を拾えるメリットと、シビアさというデメリットが存在します。
バチっとハマれば最高の音ですし、失敗すれば鼻詰まりサウンドになってしまうなどありました。
使い方次第の楽器で玄人向きかと思います。
このように古くからのメーカーと似た部分を感じさせるものに加えて、PRSなりの音をしっかりプラスされており、強いこだわりを感じる物となっております。
アンサンブルよりソロが合いそうなイメージで、アコースティックギターの音を存分に聴かせてほしい場面に最高かと思います。
音が生きていると感じれるはずです。
*楽器屋より、販売前にブレーシング接着剥がれの修理をしたとの事でした。
またヘッド上部に打痕とクリップチューナーのラッカー反応痕があります。
その他とても綺麗で状態も問題ございません。
ネックにはトラスロッドありませんが、一度も変化がなかったほど強固です。
*PRSピエゾピックアップ付き
見た目も音も最高峰のアコースティックギターです。是非ご検討ください。
(2025年 4月 4日 11時 17分 追加)同モデルのサンプルYouTubeリンク↓
https://youtu.be/utsvP6jn_GQ?si=qttu7DnvzPrhMYQU