-- 1895〜1910年頃 MINTON 金盛花蝶文プレート【1】アンティークビンテージ＃643-17

		1895〜1910年頃 MINTON 金盛花蝶文プレート

製作元について

本作品は英国ミントン社がアメリカ・ニューヨークの高級商会 Gilman Collamore & Co. のために製作した金彩花蝶文プレートのペアです。裏印には“MINTONS”と“GILMAN COLLAMORE & Co. NEW YORK”が明瞭に刻まれており、当時の輸出向け特注品であることがわかります。上品な白磁に自然主題を金彩で描いたデザインは、ミントンが最も芸術性を高めたアールヌーヴォー期の作例です。

商品詳細

19世紀後半、ミントンはロイヤルウースターやコールポートと並ぶ英国三大名窯として名を馳せ、特に欧米の富裕層市場に向けて数多くの特注品を供給しました。ニューヨークのGilman Collamore & Co.はティファニーと並ぶ高級商会であり、彼らの注文に応じて制作されたミントン作品は芸術的・商業的に最も完成度の高い時期のものです。その繊細なデザインと上質な磁胎は、当時の英国陶芸の到達点を示すものといえます。

白磁の上に黄金色の草花と舞う蝶が描かれた詩的な意匠。柔らかな筆致で表現された花弁や葉の階調は、金盛の濃淡と絹のようなマット質感により深い奥行きを生み出しています。余白を活かした構図と自然主義的な線描は、まさにアールヌーヴォーの精神を映したデザイン。縁には上品な金彩リムが施され、控えめながらも気品を漂わせます。

ミントン × Gilman Collamore銘の作品は製作数が少なく、現存数もごく僅かです。特に本作のような自然主題希少で、保存状態も非常に良好。金彩の摩耗もほとんど見られず、展示・鑑賞用としても高い完成度を保っています。19世紀末ミントンの輸出芸術を象徴する逸品です。

蝶が舞い、草花が静かに揺れる──その一瞬を金彩で留めた詩情豊かな作品。アールヌーヴォーの優雅な息吹が、時を超えて静かに語りかけてきます。光の角度で柔らかく輝く金盛は、まるで初夏の陽光のよう。ミントンが誇る英国磁器の美と、19世紀芸術の洗練を、ぜひお手元でお楽しみください。

コンディション

経年による金の擦れなどは多少ありますがひびやかけ及び補修の跡はありません。写真の白い箇所は塗料の剥がれではなくライトの反射となります。

高さ2.5cm×幅24.2cm

発送方法

ゆうパック（島根県より発送）

その他

商品に瑕疵があった場合は到着から返品処理を行いますので到着から１週間以内にご連絡ください。

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No.217.001.005

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