1964年生まれ、イタリアはナポリ出身の現代音楽・作曲家にして音楽学者でもあり、音楽評論家としても知られているらしい、ジローラモデシモーネの2008年発となる単独名義作。リリースはイタリア拠点の電子音楽~現代音楽のレア音源の発掘リリースでマニア筋に評価の高いDie Schachtelから限定枚数、3面開きデジパック装丁にてCD盤のみのリリースだった1枚。この人の経歴としては作曲をエウジェニオフェルスとリッカルドリサリーティというイタリアの非常にマイナーな作曲家に師事したとあり、チェンバロはゴードンマレー、指揮法はエリアーノマティオッツイに師事したとあっても、いずれも日本ではあまりにマイナー過ぎてほとんど現地でしか認知度が無いような人々との関りがあったという程度。目立ったところではミニマル音楽の好事家に知られるルチアーノチリオと、なんとジョンケイジには80年代に、出会った事が青天の霹靂となり、その後の音楽人生に計り知れない影響を受けてしまったというのがおおまかな流れ。これ以降は勢いに乗って主要な現代音楽祭などに出演の機会を多く得て、作曲家としても、パリのユネスコ、ブリュッセルのEEC、スイス国営放送、イタリアRAIで楽曲の実演が披露され、そのほかにも音楽ジャンル間の相互作用、実験主義批判、新しいマスメディアに於ける美学といったテーマを取り扱った書籍、エッセイ、記事、評論を発表。その後ナポリでフェレンツ・リスト協会を設立し、イタリアでは知られているらしい現代音楽の雑誌、コンセクエンツの編集長を務めたとの経歴。また、作曲家としてはジョン・ケージ、エリオット・カーター、マイケル・ナイマン、リュック・フェラーリ、ピエトロ・グロッシ、ジュゼッペ・キアーリ、ダニエレ・ロンバルディなどなどの巨匠クラスとの共演や交友関係を持っていたというう事で言えば、日本では無名とはいえイタリアの現代音楽シーンではちゃんと知られている存在なのだなというのが理解できるところ。で、本作というわけで、単独名義作としては通算3作目にあたり、この人にとっては初の電子音楽アルバムとしても位置しているというのは、このレーベルの音楽性自体がそういうジャンルにフォーカスしたリリースで評価が高っただけに、本作もやはりその筋で構成されているのは当然。冒頭のイントロダクションはまるでエリックサティへのオマージュみたいな調性感でもって、短いピアノソロで開始され、何コレ?と思う間もいなく2トラック目からが本領発揮の電子音楽トラックが続いていき、意外にも80sエレクトロアクースティックというよりはまるで40~50年代の勃興期のミュージックコンクレートを彷彿とさせる手工芸なテープの切り貼り感覚をあえて擬態したのであろう音響テクスチャーがなんともマニアックな妙味。後半に行くにしたがってやはり冒頭曲のようなエリックサティっぽい調性感が現れるなど、上記の経歴にも出ている実験主義批判としての評論もあるというのは、このあたりの複雑なセンスにも由来しているという事で、まあ好みは分けるけれども最も尖っていた頃のブライアンイーノにも通じるアンビエント感覚にも呼応しているという所が本作のキモにもなっている心地よさは流石。GIROLAMO DE SIMONE-shama(die schachtel)
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