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この度は、深い歴史と精神性を宿す、桃山時代から江戸時代前期頃に制作されたと見られる**稀少な木彫り行道面（菩薩面）**を出品いたします。

行道面とは、寺院の供養会や特定の法会において、仏像や神仏を奉じ、行列を組んで練り歩く際に用いられた特別な仮面です。本品は、その中でも特に気品と慈悲に満ちた菩薩の表情を宿しており、当時の信仰の深さを物語っています。

良質な木材（桐材と推測されます）から一材を丁寧に彫り出して作られており、木肌には長い歳月を経たことによる古色が深く染み込み、唯一無二の存在感を放っています。かつては鮮やかな彩色が施されていた名残が随所に見られ、時を超えた美しさを感じさせます。

裏面には目と鼻、そして通気用の穴が設けられており、実際に法会で着用されていたであろうことを偲ばせます。

状態は、頭頂部裏面に小さな欠けがございますが、これは使用による自然な変化と捉えられ、鑑賞面からはほとんど目立たず、この時代の作品としては非常に良好な状態を保っております。

桃山から江戸時代前期にかけての行道面は現存数が極めて少なく、市場に出回ることは稀な大変貴重な作品です。まさに博物館級の逸品と言えるでしょう。

古美術、仏教美術、能面や雅楽面など、歴史ある仮面にご興味のある方、この機会にぜひ貴方のコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。深い精神性と美意識が凝縮されたこの作品が、新たなご縁を迎えられることを願っております。

サイズ:

• 幅：約15cm
  
• 縦：約21.5cm
  
• 厚み：約12cm
  

状態:

• 経年による擦れ、汚れ、彩色剥落がございます。
  
• 頭頂部裏面に小さな欠けがございます。（画像にてご確認ください）
  
• その他、画像にてご判断ください。
  

付属品:

• 本体のみ