
◆川瀬巴水「相州 前川の雨」昭和7年(1932年)作・6mm赤丸印 生存中摺り木版画(真作)
川瀬巴水の「相州 前川の雨」は、1932年(昭和7年)に制作された木版画で、「東海道風景選集」という未完のシリーズの一作品です。
この作品は、神奈川県にあたる「相州」の前川の情景を描いています。
(作品の特徴)
この作品は、茅葺屋根の家々が並ぶ街道筋に静かに雨が降る夜景を描いており、
雨の表現は巴水が得意としたバレン摺りという技法を用いています。家屋から漏れる光が
道路にたまった雨に反射する様子が絶妙に表現されており、伝統的な構図と巴水の技術が光る一枚です。
この絵からは、歌川広重の作品を思わせるような、懐かしく静かな雰囲気が感じられます。
雨中の夜道を歩く男性の姿の一場面でこの情景を実際にスケッチして制作されたのか、想像を掻き立てられるストーリー性のある、
また巴水の作品中でも最も暗く哀愁を感じさせられる作品です。
版元渡邊6mm赤丸印は生存中摺りの中でも最初に使用された印になります。(真作)本物保証付き木版画
【制作年代】昭和7年(1932) 生存中摺り木版画
【版元】渡邊庄三郎(渡邊木版画)
【木版画サイズ】38.9cmx26.3cm 誤差が出る場合は御了承下さい。
【状態】良品、鮮明な摺りと良い状態。余白に目立たない薄ヤケ、画像をご確認ください。
<川瀬 巴水>
(明治16年・1883年)5月18日~(昭和32年・1957年)11月7日
日本の大正・昭和期の浮世絵師、版画家本名は川瀬 文治郎(かわせ ぶんじろう)
衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画、新版画を
確立した人物として知られる。日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し、旅情詩・旅の版画家・
昭和の広重などと呼ばれ、国内外でも大変人気の木版画絵師で、またスティーブ・ジョブズが
愛した画家でも有名です。大正から昭和にかけて、約40年にわたって各地を旅し、四季折々の
自然や風俗を、描き続けた巴水の作品は見る人の心に時代への郷愁を呼び、旅への憧れを誘います。
(作品事項)
撮影での光の反射、モニター環境などなどで実物と色合いが異なる場合は御了承下さい。説明文に記載の【状態】でご判断下さいませ。
古い作品のため出品の状態に関して特に表記されていない場合であっても汚れ、シミ、キズ等が
有る場合がございます。画像を確認いただき、ご理解、納得いただける方のみご入札お願い申し上げます。
状態につきましてはこちらの主観判断になりますので骨董品の旨ご承知し、また画像をご確認いただき
納得いただいた上で入札いただきますようお願い申し上げます。
(注意事項)
■真贋について
*川瀬巴水・吉田博・高橋松亭・小原古邨・土屋光逸など新版画には所定の鑑定機関はございませんので、
当店など取扱い専門店などでの真贋の確認となります。
真作の記載でありながらも、万一、公定鑑定人、公定鑑定機関で真作でないという判断がなされた場合は、
落札代金を全額返金させて頂きます。但し商品落札日から原則2週間までに鑑定する旨をご連絡ください。
ご連絡の無い場合は、対応いたしかねますのでご注意ください。
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「川瀬巴水・新版画 鷹島見聞録」