
【プロトタイプ、もしくはプリプロダクションの可能性がある個体】
この個体の特筆すべき点は、「プロトタイプ、もしくはプリプロダクション個体の可能性がある」というとこ。
市販品として流通しているものと幾つかの異なる点があります。
・シリアルナンバー:
通常USAモデルのシリアルナンバーは「9100〜」から始まりますが、この個体は「0100〜」から始まっています。
因みに、韓国製Wolfgang Specialにはシリアルナンバーが01から始まるものがありますが、それらはシリアルナンバーやEVHサインが刻印ではなくプリントです。
この個体はシリアルナンバーは刻印、EVHサインは焼印となっており、Peavey JapanからもUSA製である証明を受けています。
・ピックアップ:
通常PUは蝋付けされており、ベースプレート裏も蝋で汚れています。また、背面には何のシールの貼付もありません。
それに対し、本個体のPUは蝋付けされておらず(ベースプレートに蝋の付着がない)、また背面に「EVH」と記載されたシールが貼付されています。
・チューナーペグ:
通常ブラックおよびホワイトモデルのチューナーペグは透明感のない白色のものが採用されておりますが、本個体のチューナーペグは透明感のあるパール柄のものが装着されております。
・塗装:
塗装の種類までは分かりかねますが、明らかに通常のものより塗膜が薄いように感じます。
(その為か、全体的に塗膜に浮きや剥離が生じております)
残念ながらPeaveyより正式にプロトタイプであるとの証明を受けた訳ではありませんが、上記よりプロトタイプもしくはそれに準じる市販前の先行生産個体である可能性が高いのではないかと思います。
ネックは派手なバーズアイではなく控え目なブリスター杢ですが、その分安定感は抜群で、季節の変わり目などにおいてもネックが動くようなこともありません。
本機を含め計6本のPeavey Wolfgangを所有しておりますが、この個体は非常に個性的なサウンドを出力してくれています。
EVHらしいドライでザクザクとした歪みは健在ながら、非常に軽やかでエアリーな鳴り、クリスピーなアタックが唯一無二のサウンドを織りなします。
私がこれまでに所有し弾いて来た全てのWolfgang、全てのEVHモデル、全てのギターの中で、間違いなく最高峰の1本であると言えます。
ただ、唯一の欠点は、前述しました塗膜の劣化(浮き、剥がれ)です。
この個体の非常に薄い塗膜は、勿論サウンドには最大のアドバンテージをもたらしてくれてはいますが、反面それは頑丈なものではありません。
ただ、そのダメージには厚い塗膜が剥がれたような汚さはなく、まるでAgedレスポールかのようなポジティブな印象を持つことも出来ます。
レリック加工がお好きな方にはきっと刺さると思います。
【改造点】
・トグルスイッチ:レスポールと同様の配線に変更 (下に倒すとリア/上に倒すとフロント)
・ボリュームPOT:Bourns 500k/A ローフリクションPOTに交換
・コンデンサ:オレンジドロップに交換
【付属品】
・純正ハードケース
・純正トレモロアーム
※本個体がプロトタイプ、もしくはプリプロダクションであるというメーカー公式の証明はございません。あくまでシリアルや各部仕様、情報をもとにした推測となります。