
「RCA MI-9268 プラグイン式真空管マイクプリ/ラインアンプモジュール 4セット」の出品です。
RCA MI9268 は、195060年代に RCA(RCA Victor Co.)が放送・映写用に開発した プラグイン式真空管マイクプリ/ラインアンプモジュール です。
主な仕様は以下のとおりです:
・用途:マグネティックフィルム再生/マイクプリアンプ/シアター用ラインアンプ
・真空管:6072(12AY7 相当)×1 本
・入力トランス:UTC3356(プライマリ約30Ω、セカンダリ高インピーダンス)
・利得:およそ +40dB 程度(磁気テープヘッドの微小信号レベルをラインレベルへ変換)
・外形寸法:44×89×133mm、シャーシ単体のプラグインモジュール
・電源:外部バンク式ラック(MI9745)からの B+/ヒーター供給が前提
本体には 大出力トランスは搭載せず、あくまで「ヘッドアンプ→次段ラインアンプ/ミキサー入力」までの信号増幅とインピーダンス変換を担う設計です。
カプセルマイクやフォノヘッドと組み合わせて使われたほか、後年では ヘッドホンアンプ としても流用されることがありました 。
もし現代で 汎用ラインアンプモジュール として使いたい場合は、
・外付けで +250300V 程度の B+ 電源を用意
・6072(12AY7) を適切にバイアス
・出力インピーダンスを後段ミキサーやプリアンプの入力に合わせる
という手順で組み込むことになります。
ヴィンテージ機ならではの “滑らかで温かみのある中高域” を生かしたい場合におすすめです。
また、入力トランスのUTC3356はMC昇圧トランスとしても使用できます。DENON DL-103などの昇圧トランスとして使えば、DL-103から無機的ではなく表情豊かな音を引き出すことが出来ます。