
ヤマハのブックシェルフ型スピーカー「NS-U50」です。
以下の整備を施しています。
・ バスレフ化
・ フィルター回路の再構築
・ 配線の引換え
・ コネクターの換装
・ センターキャップの交換
・ 吸音材の新設
前面バッフルにダクトを設けて、バスレフ式キャビネットとしています。
共振周波数は100Hz。塩ビ管継手を加工して設置しています。
フィルター回路を再構築しています。(写真9枚目左下)
LFは6dB/octから12dB/octに変更。積層コアコイルとSPT製電解コンデンサを使用。さらに共振回路を付加し、中音を少し均しています。
HFはパナソニック製フィルムコンデンサと抵抗器の組合せ。逆相接続から正相接続に変更しています。
なお、基板を用いず、すべてソルダーレスで接続しています。
内部配線を引き替えています。
各ドライバーまでをJVC製OFCダブルコードとしています。
背面のコネクターユニットを、4mmバナナプラグ対応のポストに換装しています。(写真9枚目左上)
ベースは桂の板材で、亜麻仁油仕上げです。
ウーファーのセンターキャップを交換しています。
樹脂製の砲弾型です。
キャビネット内部に吸音材としてニードルフェルトを新たに敷いています。(写真9枚目右下)
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キャビネットは、傷はほどんどありませんが、ごく小さな打痕があります。
前面ネットに穴や剥がれはありません。
注意:ネットは固定式です。脱着は原則できません。
片方のウーファーにシミと小さな刺突痕があります。(写真8枚目)
底面の金属製ベースには、タカチ電機工業のゴム足を貼っています。(写真9枚目右上)
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パソコンと接続するデスクトップオーディオとして開発された、小型パッシブスピーカー。
モニター横に置くことを想定した細身のキャビネットと、専用のスタンドによる仰角のバッフルが特徴。
密閉型キャビネットにホワイトパルプコーンのウーファーで、同社の「NS-10MM」と同等のドライバーとネットワークを積んでいます。
整備では、音質改善に努めています。
不足する低音を、バスレフ化により補完。
新たに設計したネットワークは、クロスオーバーの改善により、落ち気味だったプレゼンス帯を復活しています。
また、潰れていたセンターキャップを交換するにあたり、中音改善を狙い砲弾型を採用しています。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/密閉型(→バスレフ式に変更)/防磁設計
・ 寸法:110W x 293H x 192D mm
・ 重量:2kg
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:75Hz~30kHz
・ 許容入力:40W
・ 最大入力:100W