6CD
廃盤
ベートーヴェン:
交響曲全集
チョン・ミョンフン指揮
東京フィルハーモニー
力強く情熱的な音楽を志向するチョン・ミョンフンのベートーヴェン演奏は、その見事な内容ゆえにすでにコンサート・ファンにはおなじみの存在。克明なアク セントと明晰なパート・バランスをベースにし、曖昧さの無い決然とした音楽を構築する手腕の確かさには、カリスマ的な魅力が確かに備わっています。
この全集に収められた演奏は、チョン・ミョンフンと東京フィルが2002年6月から2003年12月にかけておこなった「ベートーヴェン交響曲全曲演奏 会」シリーズのライヴ録音で(第9のみ2004年12月の演奏を収録)、実演におけるこの指揮者ならではの思い切ったアプローチが随所に聴きどころをつ くっているのがポイント。第7でのクライバーばりの猛烈な勢いと驚くべき高揚感、そして迫力などはその最たる例でしょう。
その他、第1楽章の緊迫感と終楽章の爆発的なエネルギー感が凄い第5、シャープかつ俊敏な第4、なめらかな旋律美を際立たせた『田園』(「嵐」の場面は もちろん強烈)等々、チョン・ミョンフンならではの精彩を放つ音楽づくりの魅力を十分に味わうことができます。そのドラマティックな資質を反映した3つの 序曲も聴き逃せません。
【指揮者からの言葉】
このベートーヴェン交響曲全集は、現在の東京フィルハーモニー交響楽団と私の総決算とも言えるものです。
私は常々自分が音楽家になる決心をしたのは交響曲第5番を聴いた時だったと申し上げておりますが、今や交響曲第5番のみならず、ここに演奏されているすべての作品が私自身のもっとも大切なレパートリーになっており、体の一部になっているといっても過言ではありません。
体が成長することと同じように、演奏するたびにまた新しい発見があるのがベートーヴェンです。ここに収録されているものは2002年から2004年にか けての私自身のベートーヴェンに対する集大成であると申し上げます。私たちはベートーヴェンのこの偉大なる各作品に対し、大きな尊敬と献身の気持ちで対面 し、渾身の力をもって演奏しました。それがこのCDから皆様にも理解していただけることを確信しております。(チョン・ミョンフン)
CD1
・交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』[30:39]
[07:01/10:29/05:03/08:06]
録音時期:2002年9月3日
・劇音楽『エグモント』序曲[08:36]
録音時期:2003年12月22日
CD2
・交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』[49:55]
[16:35/16:27/05:28/11:25]
録音時期:2002年6月10日
・交響曲第1番ハ長調 Op.21[26:11]
[08:59/07:52/03:55/05:25]
録音時期:2003年7月11日
CD3
・交響曲第4番変ロ長調 Op.60[35:09]
[11:21/09:59/05:29/06:20]
録音時期:2002年9月3日
・交響曲第2番ニ長調 Op.36[32:45]
[12:10/11:32/03:18/05:45]
録音時期:2002年6月10日
CD4
・交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』[42:38]
[12:02/12:01/05:06/03:34/09:55]
録音時期:2003年1月16日
・歌劇『フィデリオ』序曲[06:35]
録音時期:2003年7月11日
・『レオノーレ』序曲第3番[14:09]
録音時期:2003年7月11日
CD5
・交響曲第7番イ長調 Op.92[35:24]
[13:31/08:10/07:16/06:27]
録音時期:2003年1月16日
・交響曲第8番ヘ長調 Op.93[25:20]
[09:04/03:57/04:58/07:21]
録音時期:2003年7月11日
CD6
・交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』[64:13]
[16:05/10:58/14:14/22:56]
録音時期:2004年12月23日
ソプラノ:緑川まり
アルト:阪口直子
テノール:吉田浩之
バス:アルベルト・ドーメン
合唱:東京オペラシンガーズ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:チョン・ミョンフン
録音場所:東京オペラシティ コンサートホール
国内盤、帯付き
解説付き
コンディション良好。
※シュリンクは付いておりません。
発送は、レターパック・プラス、ゆうパックおてがる便を予定しています。
土曜、日曜日は発送作業ができませんこと、ご了承ください。