
シャープのブックシェルフ型スピーカー「SD-KV100」です。
以下の整備を施しています。
・ フィルター回路の調整
・ 配線の引換え
・ バックパネルの新設
・ キャビネットの補強
・ 吸音材の新設
・ 仕上げの変更
ツインウーファー用のLPFを新設しています。(写真8枚目右下)
また、併せてHPFにコイルを追加し、12dB/octとしてします。フィルムコンデンサをパナソニック製に交換。
上記に伴い、配線をすべて引き替えています。
バックパネルをシナ合板で新調しています。(写真4枚目)
ツインバスレフポートと埋込型のコネクターユニットを設けています。
ダクトの共振周波数は70Hz。
キャビネットの両サイドを、内部で合板を張って補強しています。
キャビネット内にシンサレートの吸音材を新設しています。
キャビネット仕上げを、生成色の木目調シートに張り替えています。(写真5枚目)
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PVCシートを貼り替えているので、外観は綺麗です。ただし、下地調整をしてありますが、一部の面に凹凸が若干あります。
前面パンチングメタルにも変形などはありません。
底面にタカチ電機工業製のポリウレタン樹脂足を付けています。(写真3枚目右下)
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シャープの「Auvi」シリーズより、2003年発売のDVDビデオコンポのスピーカー部です。同社「SD-VH9」と同等品。
かつてメーカーが推しに推していた「1ビットデジタルアンプ」のレシーバーとセットだったパッシブスピーカーです。
本品は擬似同軸風のツインウーファーによる2ウェイシステムで、ミニコンポ付属品としてはやや珍しい仕様です。
整備は、雑味を排すことを意識したものです。
背面のバスレフポートからキャビネット内部の中高音がかなり出ていたため、自動車用の吸音材を新設。
またダクトを小径2本かつ共振を低めに設定。増幅音以外の音をなるべく出さないようにしています。
高音域はクロスオーバーを一般的な2次フィルターにして、余分な音を減衰させています。
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主な仕様
・ 2ウェイ3スピーカー/バスレフ式/防磁設計
・ 8cmウーファーx2 / 2cmツイーターx1
・ 寸法:130W x 272H x 266D mm
・ 重量:約3.2kg(1本)
・ インピーダンス:4Ω
・ 最大入力:40W