シンガーソングライター、キタニタツヤ。多くの楽曲が映像作品で使われるなど、現在もっとも注目すべきアーティストのひとりだ。作詞作曲はもちろん自身で数多くの楽器をこなしアレンジまで手がけているだけに、彼がベーシストであることを知らない人もいるかもしれない。 だが、自身のソロ作ではほぼすべての楽曲でベースを担当。また、バンドsajou no hanaではメンバーとしてベースを務め、ヨルシカでは長年サポート・ベーシストとして活動する、生粋のベース奏者なのである。 そして彼が、満を持して新たなソロ・アルバム『ROUNDABOUT』を発表。その音像は彼の新たな一面を見せる意欲作となった。本号では今作を始点として、"ベーシスト"としてのキタニタツヤを掘り下げていく。マルチ・プレイヤー/シンガー/作詞・作曲家/編曲家など、多方面でそのセンスを発揮する"超才能"が譲らぬ、ベーシストとしてのこだわりがここに――。
■特別対談 THE BEATLES対談 小西康陽*カジヒデキ ビートルズ“最後の新曲”「Now And Then」の発表、ザ・ローリング・ストーンズの新作へベーシストとして客演、新たなリミックスを施したベスト盤『赤盤』『青盤』のリリースなど、2023年はポール・マッカートニーが大きなトピックを振りまいた1年だった。本企画では、小西康陽とカジヒデキを迎え、最新リミックスの『赤盤』『青盤』を通しポールの魅力を語ってもらった。