今回出品するお品はそんな同社の手がけたフィールド型スピーカーの最高傑作です!
1940年~1950年代初頭にリリースされた38cm口径のウーハーであり、トーキー用として導入された物でした。
この頃は、戦後の影響による資源不足も相まって高品位な永久磁石の供給もままならない事から、フィールド(電磁石)を用いた構造となっております。
しかしながら、その凄まじいパフォーマンスは現代のパーマネント型(永久磁石)では実現できないレベルに達しており、いわば「怪我の功名」的なものであったと思います。
実際に聴いて見ると実にパワフルかつスピード感があり、とにかく音圧の高さには圧倒されます!
本場WEサウンドにも負けない豊かさとリアリティあるサウンドに満足されることでしょう。
音楽もJAZZやクラシックなども実に躍動感溢れるサウンドで楽しませてくれますね。
エンクロージャーはガッチリとしたものではなく、米松合板の軽く響きの良いもので組み合わせることで、より豊かなサウンドになります。
かなり上級者向けのお品であり、WEファンの方からより上のサウンドを目指すマニアの方必見です!
コンディションにおきましては、フレーム部・磁気回路部のサビは見られず、年式の割には綺麗かと思います。
しかしながら、左右共にコーン紙の亀裂や穴あきなどの修復が所々にございます。
音出しには問題は無いのですが、あまり見た目を気にされない方向けのお品となります。
エッジの弾力はしっかりとしており、ダンパーも良好です!
無論、音出しは良好であり、音質は良さそうです!
音質の左右差も感じられませんでした。
フィールド電圧は188Vとなっており、最適かと思います!
電源部は大型のトランスやオイルコンデンサーなどを用いたしっかりとしたお品であり、シャーシの加工や配線なども含めて非常に丁寧な仕上がりです!
真空管式のお品ですので、音質も期待できます!