江戸期の漆芸界に旋風を巻き起こし
古典的な表現に新しい息吹を齎した

超絶技巧師の始祖的存在として名高き『小川破笠』とは
かの高名なる『柴田是真』にも多大なる影響を与えた
伝説的な名工として今現在でも世界中で愛されておりますが

そんな『小川破笠』の作例の中でも今作とは
昭和の時代に海外の一流オークションにて
途轍も無い超高額で落札された来歴を誇る

所載品の『古墨形印籠』と同様の意匠が用いられた
ミュージアムピース級の逸品と成っております。

(時代)
江戸期

(寸法)
横幅(31.7cm)
縦幅(40.6cm)
高さ(12.7cm)
重量(1065g)

当店では全ての作品に完璧なる美術梱包を施します故
過去18年間に及ぶでの販売実績の中でも
破損事故は一度も御座いませんので御安心下さい。

有名な専門書にも掲載履歴の在る意匠ですから
今作の当時のハンマープライスも頷けます。

ちなみに『小川破笠』の『古墨形香合』の世界的な相場が
１２０万円～と言われております事から鑑みましても
今作の本質的な価値は容易に御解り頂ける事かと想われます。

様々な超絶技巧が全箇所に用いられた高尚なる文房意匠は
視る者全てを完璧に魅了する究極の出来栄えと成っております。

『古墨』と『古銭』で彩られた本筋の別格品と成っております。

『古銭六種』に『古墨五種』があしらわれた今作とは
通常の作例の数倍の手間と時間が費やされた
至高の特別作と成っております。

(状態)
乾燥の強い海外保管が永かった故に生じた
微細な反りや細部の劣化等は御座いますが

美観を損なう様なものとは想えませんし
それ以外には特筆すべき箇所の無い
無傷完品レベルと成っております。

今作の終了日は9/17(水)です。