
画像1左下のクリアパック入り種子の出品です
(種子袋、説明書などは添付しておりませんのでご注意下さい。)
価格は大体ですが、購入時の価格を分割して出品手数料分を上乗せさせて頂いています。
発送は第4種郵便です(リーズナブルな代わりに時間がかかる場合があります)
出品中の他の種子と同梱可能です。
本年度購入の新種です
(購入時1袋約50粒で275円でした)
※実際には60粒程ありました
本年度購入の新種です。
購入後は冷蔵庫にて保管していました。
約25粒入り 125円
品種名 白衣笠
昭和の種苗カタログでは定番品種の一つだった様で度々登場します。
白衣笠は黒種衣笠と共に京都市北区の衣笠が名前の由来と思われます。
戦前にはアメリカより導入、栽培されていた様です。
原名はWhite Creaseback(ホワイトクリースバック)
元は少なくとも19世紀から栽培されているカリフォルニア州はレイク郡(レイクカウンティ)ブルーレイク地区の品種で、シノニム(同種異名)の一つはブルーレイクです。
ブルーレイクにも後ろに型番の付く改良種が数多く普及していますが、元祖の方と思われます。
このブルーレイク地区ですが、1880 年頃には、新しく出来た鉄道路線を利用して、
カリフォルニア州の他の地域や東海岸の都市部に豆を供給する小規模な缶詰産業が発展したとされ、その当時にブルー レイク地域で栽培されていた主な品種がこのホワイトクリースバックでした。
この名前の由来はサヤの背部分に沿った特徴的なシワに因んでいて、white(白い(種が))crease(シワ、ヒダ、折り目) back(後ろ)から来ているそうです。
品種の起源は複数の説があり、ドイツ経由で北米に持ち込まれたScotia(スコシア)と呼ばれる品種の子孫であると言う説もあれば、ミズーリ川流域のネイティブ アメリカンによって栽培されていたという説もあります。
Blue Lake(ブルーレイク)としての名前の由来はブルーレイク地区での缶詰産業が興隆したのと同時期にオレゴン州北部にも缶詰工場が次々と設立され。
中でも当時有名となった会社の一つが、ウィラメットバレーで1908年に設立されたユージーン果物栽培者協会でした。
主力商品はケンタッキーワンダーインゲンの缶詰とカボチャの缶詰だったそうです。
1923年に経営者のジョー・ホルト氏がレイク郡を訪れた際に、ブルーレイク産のインゲン豆が非常に柔らかかった為、サンプルを持ち帰った事がきっかけとなり、
当時栽培していた、ケンタッキー ワンダーから「ブルー レイク」と新たに名付けたこの品種(ホワイトクリースバック)へ移行する事となりました。
その後1933年にはブルーレイクはユージーン フルーツの一番の売れ筋となり、この品種を栽培すれば儲かると噂にもなったそうです。
また1940 年代から 1950 年代にかけて、オレゴン州立大学コーバリス校にて品種改良が進められ、派生品種が誕生し、ウィラメットバレー全域で急速に栽培が進む事となりました。
(現在ではレイク群もウィラメットバレーもワイン用ブドウ栽培の方が有名な気がします)
またシノニムとしてブルーレイクの他に
Earliest of All(アーリースト オブ オール)
Fat Horse(ファット ホース)
Ewing Prolific Pole(ユーイング プロリフィック ポール)
Transylvania Butter(トランシルバニア バター)
Tall July Runner(トール ジュライ ランナー)
Missouri White Cornfield,(ミズーリ ホワイト コーンフィールド)
とも呼ばれている様です。
参考・引用
「春蒔豆類の作り方」(1952)常磐秀夫/タキイ種苗株式会社
「Margarett Waterbury Medium
Blue Lake: How a Bean with Roots in California Conquered the Willamette Valley」