阿井渉介★不可能犯罪列車シリーズ ７～１０（最終巻）★ 講談社文庫
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| ★商品説明★ | 阿井渉介著 「不可能犯罪列車シリーズ７～１０（最終巻）」 講談社文庫 「赤い列車の悲劇 ＜シリーズ第７作＞」 １９９６年 ２月 文庫初版 「銀河列車の悲しみ ＜シリーズ第８作＞」 １９９６年 ５月 文庫初版 「虹列車の悲劇 ＜シリーズ第９作＞」 １９９６年 １２月 文庫初版 「黒い列車の悲劇 ＜シリーズ第１０・最終作＞」 １９９７年 ３月 文庫初版 定価 ６００円～６８０円＋税 ２９１頁～３１１頁 |
| ★著者略歴★ | １９４１年、北京生まれ。早稲田大学文学部卒業。シナリオライターとして「特捜最前線」など約１０００本のシナリオを手がける。１９８０年、小説現代新人賞を受賞、以後小説に専念する。１９８８年「北列車連殺行」を皮切りに１０冊に及ぶ奇想天外な列車シリーズを相次いで発表、ミステリー界の注目を浴びる。 |
| ★作品内容★ | このシリーズはとにかく奇想天外のトリックを生み出すシリーズとして有名。トンネルの中で列車を消したり、駅や線路を消したり、乗客事列車を消してしまったりと、これでもかというくらいのトリックを駆使している。 ＜赤い列車の悲劇＞ トンネルを抜けるとそこには駅も線路もなかった。時刻にもなっても来ない列車を探して線路をさかのぼると、向こう側からも探しに来た人たちが。短線の線路から列車が消える。列車はどこに消えたのか。翌日になって発見された乗務員は。関係ない線路を歩いていて、さらに翌日乗客の一人が別の場所で発見され、脅迫状とともに持たされたビデオには、水俣病の記録映像が映っていた。”水俣病””イタイイタイ病””森永ヒ素ミルク事件”などを背景にまたもや不思議事件が起こる。往年の”スパイ大作戦”を見ているような大仕掛けのトリックであっと言わせる。 ＜銀河列車の悲しみ＞ まるで天に昇るかのように、木に絡みついた機関車と3両の客車。これは北海道の北見で2月に起こった事件。駅を出発した列車が消え、乗客たちは銀河を旅したとか恐竜の世界に行ったとか、ゴジラに襲われたとか様々なことを言っている。このミステリ列車を企画した旅行会社は存在しなかったし、乗客たちもどこかに消えてしまった。気に絡みついた列車の中からは焼け焦げた死体が。これは8年前に少女誘拐事件を起こし2年前まで服役していた若者と分かる。この事件の前に、映画に使われたゴジラの誘拐騒ぎや、少女の誘拐騒ぎが起こる。少女誘拐はいったんは、誘拐殺人事件と思われる写真が送られてきたが、後日無事に帰って来た。その少女が出会った銀河の旅や恐竜の世界は今回の事件で起こったのと同じようだった。この事件のときは、少女の祖父が殺された青年に甘い判決を言い渡したことからの恨みかとも思われたのだが、過去の誘拐事件では被害者の少女はのちに自殺し、その父親も一年前に自殺していた。でも今回のことを思えば二つが無関係とは思われない。そしてまた渡良瀬鉄道で列車消失が起き、またその乗客も銀河旅行をしていたという。二つの意見では、かつて事件を起こし、その後出所したものが得暴れて列車に載せられ、その中の5人が殺されている。シリーズ最高の美しさと悲しみをまとわせた事件。 ＜虹列車の悲劇＞ 前日まで生きていたはずの乗客が、終点の上野駅で白骨死体として見つかる。歯の治療痕や骨折の記録から有名な登山写真家と分かる。そして残された衣類から牛深が依然暮らしていたアパートの電話番号が出てくる。被害者が山に登る前日まで、ボランティアをしていたがんの週末治療の住所が郡上八幡と聞いて、牛深は捜査を下りて姿を消す。郡上八幡と山を隔てた越前大野。そのふたつは近いようで遠い。牛深の過去が絡み、部下の松島は牛深に疑いをかける。短期間で白骨となったトリックもすごいが、今回は牛深の刑事人生が色濃く反映される。 ＜黒い列車の悲劇＞ 牛深刑事最後の事件。三陸鉄道のトンネルに入った列車が、でて来ないまま消える。二億円を奪われた誘拐事件に拘っていた牛深刑事が呼び出される。消えた列車と共に消えた６人の身代金として６億円が要求されるが、その受け渡しの人物として牛深刑事が指定されたのだ。まったく思い当たることのない牛深だが、電話で接触した犯人の声に懐かしい響きを感じる。戦後の貧しかった小樽の少年時代を背景に、海外移民や、逆に今では海外からやってくる出稼ぎ労働者の問題を取り上げながらその少年時代を思い出す。もちろん、トンネルの中に消えた列車の謎や、海を走る列車などこれまでのシリーズの最終を飾る作品になっているが、牛深の人生を思い起こせる締めの作品。 |
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| レターパック・プラス | 全国一律６００円。 | 専用パッケージに入ればOK。厚みのある物や同梱に便利。 | ４㎏まで。補償無し。 |
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