夏の織物の逸品、重要無形文化財『越後上布』の八寸名古屋帯です。
麻素材の自然な風合いを活かし、シンプルですが趣のある織表現。
軽やかで、夏の装いを涼やかに彩ってくれる1本です。
【越後上布】
新潟県魚沼地方に古くから伝わる『苧麻(ちょま・からむし)』を原料とする麻織物。
ごく薄手ながらハリのある地風で、精緻な手仕事によって仕上げられた気品のある素朴さが魅力です。
奈良時代より1,200年以上の歴史を持ち、江戸時代には武士の礼装である裃にも用いられるなど、
麻織物の最上級品として知られています。
【重要無形文化財・ユネスコ無形文化財遺産】
越後上布は1995年に国の重要無形文化財に指定されました。
越後上布の重要無形文化財指定要件は下記の通りです。
◆すべて苧麻を手績みした糸を使用すること
◆絣模様をつける場合は手くびりによること
◆いざり機で織ること
◆しぼとりをする場合は湯もみ、足ぶみによること
◆さらしは雪晒しによること
また2005年には、日本の染色技術としては初めて、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
【越後上布の工程】
まず、苧麻(ちょま)の茎の皮をはぎ繊維だけにしたものを乾かし青苧(あおそ)にします。
これをさらに爪で裂き口に含みながら撚り紡いで糸を作ります。
(青苧から績んだ糸から作られた布はさらさらとして汗を吸い取り、乾きも早いので夏に最適です)
緯糸は一反分を仕上げるのに約3ヶ月、経糸は7ヶ月かかります。
こうして作れた糸を染色し、いざり機で手織して越後上布は出来上がります。
また、絣は手括りによって作られ、すべて手作業で行われます。
さらに、布は冬に雪の上で晒すことによって、色は落ち着き繊維は柔らかくなります。
⇒お仕立ては手縫い・松葉仕立てにて承ります
⇒京都でお仕立てをしていますため、ご注文から発送まで最長2週間ほどかかります
⇒仕立て上がりました帯は、帯用のたとう紙に入れた状態で梱包の上お送りさせていただきます
(越後上布の化粧箱も一緒にお送りいたします)
★★★お仕立てがご不要の方へ★★★
⇒芯に巻いた丸巻きの状態で越後上布の化粧箱にお入れして、梱包の上お送りさせていただきます
⇒お仕立て代サービスの代わりとして、弊店でお見立てした帯〆と帯揚をプレゼントさせていただきます
⇒お仕立てご不要の旨、コメントにてお知らせ下さいませ
~素材~
苧麻100%
縦・緯糸とも青苧の手績みである
(製作者 / 上村昭一 越後上布技術保存協会員)
天然素材の手紡ぎ手織のお品ですので、独自の風合いにご理解いただけますようお願いいたします。
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