昭和世代の不朽のファミリーアニメ!「はじめ人間ギャートルズ(傑作回)」DVD版サントラセット!
その独特の画風であらゆる世代に親しまれた園山俊二の代表作「ギャートルズ」
彼の最初のアニメ作品でもある「はじめ人間ギャートルズ」の代表的な回をギュっと集めた
「はじめ人間ギャートルズ 傑作回」DVD版
と、そのサウンドトラックの初回版
「はじめ人間ギャートルズ ミュージッククリップ」CD版
をセットにしました。
「はじめ人間ギャートルズ」は「ギャートルズ」というタイトルで、1965年(昭和40年)に漫画サンデー(少年サンデーの前進だけど青年向け)で掲載されていました。
原始時代を背景にしながらも、人間関係や社会に対するパンチの利いた風刺で独特の世界を演出していた4コマ風の短編漫画です。
適当に読めるようなギャグ漫画という位置付としながらも、ファンの人気を集め、
翌年の1966年(昭和41年)あたりから小学館の学習雑誌に掲載され始めます。
青年誌から学習雑誌への連載なんて現代ではとても考えられませんよね。
この時のタイトルが「はじめ人間ゴン」でした。
そしてついに1974年(昭和49年)に無謀にも朝日放送(テレビ朝日)でアニメ化されました。
そもそも当時は、アニメといえば子供が観るもの。逆にオトナは観てはいけないもの。という社会通念がありましたので、子供向けに風刺を抑えて描いた「はじめ人間ゴン」のアニメ化でいくという路線かと思いましたが、制作サイドは"ある程度の大人も観れる作品を"と大人が観てくれる可能性は薄いのにこれまた無謀な挑戦をしたようです。
タイトルも「ギャートルズ」と「はじめ人間ゴン」を足したような作品に仕上げようと「はじめ人間ギャートルズ」とした感じです。
たしかにアニメにしても見どころはたくさんありますが、一方であのナンセンスな社会風刺やオトナの人間臭さ表現をどうアニメにするのか?対象年齢的に物語をどう構成するか?
試行錯誤の上、制作された秀作とも言えます。
「はじめ人間ギャートルズ 傑作回」
「はじめ人間ギャートルズ」は、短編的な回と物語的な回を混合させた構成になっていて、全77回の放送でしたが話数は全134話もあります。
このDVDでは、記念すべき第1話と最終回の134話はもちろん、ギャートルズワールドを構成する特徴的な回をまとめた全16エピソードを1枚のDVD容量ギリギリの221分で収録したイッキ見できる特別編集版です。
"懐かしい作品なのでぜひ見たい""思い入れのある作品なのでぜひ見たい"・・のだけど・・
"でも・・ビデオBOXを入手してまで全話見たいというほどマニアックでもない・・"
という方にオススメですね。
それと、
この作品のオープニングアニメは1種類なのですが、エンディングは2種類のパートがあります。
それももちろん収録してありますので、ちゃんと押さえるところは押さえている感じですよね。
声の出演も今では豪華ですよね。
ゴンには丸山裕子。「いなかっぺ大将」や「新オバケのQ太郎」「樫の木モック」など昭和の代表作は数知れず。
とうちゃんには肝付兼太。「鉄腕アトム」などご存知アニメ初期時代からの大御所ですよね。「ジャングル黒べえ」や「銀河鉄道999」の車掌さんや「ドラえもん」のスネ夫はまさにハマり役でした。
かあちゃんには花形恵子。ドテチンとヒネモグラには立壁和也が二役。と、昭和アニメ史に残る顔ぶれです。
「はじめ人間ギャートルズ ミュージッククリップ」
東芝から出た希少な1枚ですね。
この頃の東芝ミュージックは東芝EMIなのですが、あえてこだわって初代の東芝レコードのレーベルで出しているのがイイですよね。
貴重なBGMを作業用音声テープから収録しているばかりか、当時は中古レコードでもなかなか手に入らなかった主題歌もフルサイズで収録しています。
でも、"あれっ?"と思った方も多いのではないでしようか?
そうなんです。「はじめ人間ギャートルズ」のレコードはCBSソニーから出てましたよね。
現代のように版権を自由に借りてきて収録できるような時代ではありませんので、オリジナル曲の集録なんて不可能なはずなのですが、さすがはそこは東芝です。
この当時はそんなに録音スタジオが多いわけではありませんでしたので、他メーカーが東芝系の収録スタジオと録音設備でレコーディングする事も結構あったそうです。
その関係からか、この当時東芝が出していたサントラシリーズである「ミュージッククリップ」には他のレコード会社の作品のものも多かったですよね。
でも・・「ミュージッククリップ」シリーズには少し問題がありまして・・
通常、昔のアニメ作品のサントラを出す場合は、
大きな格納倉庫からアニメを制作する際に使用していた作業用音声テープ(M-1、M-2という感じでBGMが幾つも収録されているもの)のマスターを探し出し(これがすごく大変)代表的なBGMを収録させるのですが、「ミュージッククリップ」シリーズのBGMは、倉庫からの発掘作業が面倒だったのか?マスターフィルムを製作する時のSEトラックから録音したと思われるものが多かったんです。
ちなみに、SEトラックというのは、
フィルム時代の映画やアニメ作品なんかに詳しい方々ならご存知の事と思いますが、
SEトラックは効果音が入った音声を録音してある部分の事です。
テレビアニメは映画作品ほど豪華に制作していませんので、SEトラックには音楽も入っていたりします。というより声優によるボイス以外はこのトラックに収録されてる事が多いですよね。
声優による音声は主にボイストラックに収録されます。こうする事でアフレコでNGが出ても音楽や効果音まで収録し直さなくて済むワケです。
話しは脱線しますが、洋画の日本語吹き替えなんかでも、ボイストラックのみを日本語吹き替えにする事でバックに流れる音楽や効果音はSEトラックをそのまま使用しますので違和感のない吹き替え版ができるってワケですね。
話しを戻しますが、
「ミュージッククリップ」シリーズには、そのSEトラックから録音したSE入り(効果音入り)のBGMが入っているものが多かったんです。
ですがこの「はじめ人間ギャートルズ ミュージッククリップ」は違いました。
ちゃんと作業用音声テープを探し出してBGMを収録しています。
さらに、これまた昭和を代表する声優である堀絢子が歌った「死神のテーマ」「マンモーのテーマ」「ヒネモグラのテーマ」をオリジナルのままステレオで初収録しています。貴重ですよね。
もちろん、オープニング主題歌とエンディング副主題歌もフルサイズで収録。
曲はあの元スパイダーズの風雲児かまやつひろし(ムッシュかまやつ)がどういう経緯かは分かりませんが担当しています。
彼がまともに担当したアニメ曲って、この作品と「戦闘妖精 雪風」くらいではないでしょうか?
とくにオープニングはこれまでのアニメ主題歌には無かった強烈な曲調で、リアルタイムで観ていた世代には印象深いですよね。
エンディングも独特で、別にアニメの曲じゃなかったとしても充分にイケるバラードでした。
歌ったのはちのはじめ(若子内悦郎)。「謎の円盤UFO(日本放送版)」の主題歌や「サンダーマスク」の主題歌などでお馴染みですよね。
まさに完璧なサントラなのですが・・、ひとつだけ残念な部分が・・
オープニングのTVサイズ版も収録されているのですが、どうやら当時の素材用音楽リールテープの冒頭部分がヨレてしまっていたみたいで、最初のイントロ部分の音声が少し躍っています。昔のテープではよくあることですけど。(笑)
まぁこれはこれで珍しいのでイイと思うのですが。
それに、ちゃんとしたTVサイズ音声を聴きたければDVDに収録されたオープニングアニメを見れば済む事ですしね。
以上、
どちらも保存版の1枚ではないでしょうか?
さらに、設定資料やインタビューなんかも記載したB4判パンフレットも付いたセットです。
ぜひ一度楽しんでみてくださいね。
CBSソニーといえば、
今でこそソニーミュージックとして確固たる位置付なのですが、初代はCBSミュージックの版権をコロムビアレコードから譲り受け、小規模展開している感じでしたよね。
それに・・
往年のアニメファンの中にはこのCBSソニーにあまり良い印象を持たない意見もあります。
と、いうのも、CBSソニーとしてもいろいろアニメ作品のレコードをこれまで出しているのに、
アニメファンなどへのサービス盤的なディスクをあまり出してくれていないからなんです。
たとえば、
往年のテレビまんが主題歌などを集めたオムニバス盤や挿入歌集や音楽集なんかを、ファンのためだけに売り上げや費用対効果などを考えず何度となくリバイバルしたりCD化したりしてくれたのは主にコロムビアレコードくらいでしたよね。
キングレコードもそこそこは貢献してくれていました。
ですが・・、ソニーは絶望的です。
「ソニーレコードアニメの大全集」とかいう感じで、歴代の主題歌なんかを集めた作品なんてとても出してくれる雰囲気でもないですし・・。よほど人気が出た作品でもない限り、リバイバルなどしてくれませんでしたよね。
個人的にはアニメや特撮作品に限らず、映画やドラマなどは商業商品ではなく芸術作品だと思います。
ですので、そういったものにあまりビジネスライクさせたり商業主義を持ち込んでほしくないものですよね。
西田敏行主演の映画「陽はまた昇る」でβテープとVHSテープによるホームビデオカセットの主導権争いの様子が描かれた作品でもソニーのそんな姿勢を感じ取れたりもしますので、よかったら見てみてくださいね。
余談ですが、
昔のアニメや特撮なんかのBGM集って、けっこう版権元ではない所から出たりしてましたよね。
これって、当時のアニメや特撮に使用されていたBGMは主題歌よりもさらに雑な扱いをされていて、ほぼ版権フリー状態だったからなんです。
つまり、主題歌や挿入歌などにはギリギリ版権があってもBGM集などはどこが出しても良かった感じだったんですよねー。
テレビ番組なんかでも、適当なBGMとして使われたりしてましたしねー。
それと、
昔のテレビ番組って、当然ですがフルサイズ(4:3画郭)ですよね。
でも最近のテレビはワイド画面になっちゃったので、まるでワイド画面こそがフルサイズと思われているのが残念です・・。
昔の作品なのに、画面の上下をトリミングして切り取ってしまってワイド画面で出したりしている作品も少なくないですよね。
どうせ入手するなら画面が切れていないフルサイズで収録されたものを見たいですよねー。
昔のアニメ作品は、セル画アニメです。
当時のアニメ映画は、よほどの大作でもない限りフル画面(4:3画面)で撮影されていました。
セル画も4:3ですし、フィルムの画郭が4:3なのですから、当然フル画面(4:3画面)になるのが普通ですよね。
映画館でこんな経験をしたことがありませんか?
エンディングロールが流れている時、スクリーンからはみ出して暗幕の黒い部分にもスタッフクレジットが上がっていくのが見えている。なんて事が。
この現象はアニメに限らず海外の映画にもよくありましたよね。
その映画が4:3画面で撮影されているという事を意味します。
つまり、本来なら4:3画面で撮影されているのに、その上下を切り取って(トリミングして)ワイド画面にしていたワケです。
DVDが主流になってきた頃から、ビデオ画面やテレビ画面もワイド化されてしまいましたよねー。
ワイドテレビが一般的になってからの世代の方々は、4:3画面よりワイド画面の方が画面が広いと思っている事が多いようですが、実際は逆で、4:3画面の上下をトリミングして少し小さくなった画面を観ている事が多いんですよねー。
このDVDは、さすがファンの心を察したかのように、4:3のフル画面での収録ですので、画面の上下を切らずノートリミング画面で楽しめます。
あと、この作品もそうなのですが、
昔のテレビ作品なんかをビデオ化したものを観ると、テロップがやたらと画面の中央付近にあったりしますよね。
とくにオープニングやエンディングの歌詞なんて、もう少し画面の下に表示されても問題ない感じに見えたりしますが、
これは現代のモニター画面がフラッドスクエアだからなんですよねー。
当時のテレビはブラウン管でしたので、画面が丸みを帯びているものが多かったせいで、テロップや歌の歌詞などがあまり画面の端の方にあると切れて見えなくなってしまったからなんですよねー(笑)
そういうのもまた当時を反映していてイイですよね。
さらに余談ですが、
現代では昭和の時代を"古き良き時代"のように懐古されていたりしますが、
リアルタイムを生きた方々であればよくご存知の通り、そんなに良い時代のようには思えない印象を持っている方も少なくないですよねー。
あまりモラルが通用する世界ではありませんでしたし、殺伐とした世の中ですので、大人もあまり大らかな人は多くありませんでした。
パワハラやモラハラなんて現代の数百倍はあった印象でした。
言葉では"子供は日本の宝"とか"何よりも守るべき大切な存在"とか言っておきながら、子供に人権など存在しなかったような世の中だった感じでした。
平気で子供を叩いたりするような光景が日常のように見受けられましたよね。
しかも、自分の子ではなく全く知らない他人の子であってもです。
そんな大人社会ではありましたが、子供に優しさを向ける大人はいました。かなりの少数派でしたが・・。
良識を"キレイ事"だと言って突っぱねる捻くれた大人たちを諦めて、次世代の子供たちに未来の日本を良くしてもらおうと、一部の大人たちが官民の壁を作らず頑張っていました。
最近ではNHKくらいでしかやらなくなった子供バラエティ番組ですが、当時は「ママとあそぼうピンポンパン」「ひらけポンキッキ」「カリキュラマシーン」などなど、民放でも頑張って制作していたんです。
ですが同じ大人でありながら、子供番組を担当しているスタッフにも彼らは"ガキの遊びだ"と罵ったりして低く見ていた感じでした。
そんな時代だったからこそ、この時代のアニメには光るものがあるのではないでしょうか?
現代のデジタルアニメはPCを使って製作していますので、クオリティこそ良いのかもしれませんが、制作方法が根本的に違いますよね。
往年のアニメファンからすれば、画面が16:9のアニメは、ほとんどがPCで制作された"デジタルアニメ"であって、我々の知る"アニメ"ではありません。と力強く答えられそうですよねー(笑)
鉛筆で下書きをしてセルロイドに正書したものに1枚1枚絵の具で色を塗って、フィルムで1コマ1コマ地道に撮影したものこそが"アニメだっ"って感じです。
しかもこれだけの努力をしたのにスタッフも声優さんもギャラは帰りの通勤電車賃程度。
まともな生活もできず、それでもほとんど情熱だけで制作していた4:3のアニメこそが昭和ののアニメなんですよね。(笑)
殺伐とした大人たちの言動や態度は子供にも飛び火したりしました。
一部の子供たちが同じ年の子に対して"まだそんな子供が観るようなテレビまんがを見ているのか!"と強く罵る場面も多くありました。
そこから少し成長して16才以上くらいになると、アニメや特撮を見ている子たちを"オタク"と言って、まるで汚物でも見るかのように忌み嫌う慣習が生まれました。
それが原因で青春時代を棒に振ったり、自分の若い頃にトラウマを背負った人も少なくないと思います。
暴力が支配した総不良時代とオタク文化が並行して存在した不思議な世の中でしたよね。
それが今では、そんな出来事が存在しなかったかのように大人になって子供ができて、あれだけ忌み嫌っていたアニメを子供やお孫さんと一緒に見に行っていたり、キャラクターランドで一緒になって遊んでたり写真撮ってたり・・。
若い頃にしていた態度を猛省してもらって、見下していた人たちに謝れって感じですよね。
社会風潮も同様です。
今になって、"アニメは日本の文化だ"とか、"オタクの聖地"とかとか・・。どの口が言っているのか?と思いますよね・・(悲)
さてさて、余談はこのくらいにしまして、
この商品はいわゆるワンオーナーものです。
商品内容は、
DVDが、外箱、ケース、解説書、ディスクの4点で、
CDが、ケース、解説書(歌詞カード)、背表紙(背帯)、ディスクの4点です。
ケースの状態はどちらも、キレイな感じだと思います。
解説書の状態はどちらも、目立った損傷も見あたらずキレイな感じだと思います。
ディスクの状態はどちらも、目立った使用感もあまり気にならず良い程度だと思います。
※なお、この商品はソフトウェアですので、その性質上、返品、返金、交換などは応じる事ができません。ご了承ください。
※注意1 こちらは週に1~2度程度しかチェックできない環境です。そのため商品の発送には1週間以上かかるかもしれません。あらかじめご了承の上、取引きください。
それと、配達業者指定や代金引換などの特殊な発送方法、配達日の指定や配達時間の指定などにも対応できませんのでご了承ください。
※注意2 商品の発送まではできるだけ大切に管理しますが、発送後または発送途中に何らかの事故やトラブルがあった場合は責任を持つことはできませんので、配達業者との対応をお願いします。
また、当然ですが規定の通り、日本国外への発送はしませんのでご了承ください。
※注意3 大切にして頂ける方、楽しんで使用して頂ける方、価値の分かる方に取引してもらえたら。と思っていますので、健全なオークションを推進するためにも、「安く買って高く出品」などの転売目的での利用の方はご遠慮ください。
※注意4 商品の状態などは、あくまでも個人的な私見によるものです。
商品の状態を詳しく気になってしまう方、梱包状態などに神経質な方などの取引きも、ご要望には添えそうにありませんので、ご遠慮ください。