
自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
何はさておき ナンシー関
2002年6月に急逝した消しゴム版画家・コラムニスト、ナンシー関の単行本未収録コラム集。週刊誌連載とはちがう、様々な雑誌媒体に発表された多ジャンルにわたるコラムが一冊に。
誰もが思っていたけど、うまく言えなかったこと、ナンシーは消しゴム版画&絶品の文章で表現してくれた..
冴え渡る消しゴム版画。最近のTV批評から、過去10数年間に発表された日常コラムまで、他では読めないナンシー関の傑作集。小泉孝太郎の終焉●三井ゆりの野心●石原軍団の「絆」CM●2時間ドラマの王子様船越英一郎●目的なき「バカ」氷川きよしetc…単行本初収録コラムを満載。
ワールドカップ開催に抱く三井ゆりの野望、タモリに「リスペクト」を捧げる芸能界のミョーな空気――最近のテレビ批評から、過去十数年間に発表された日常コラムまで完全掲載。ファン必読のコラムが満載の逸品。
最近のTV批評から、過去10数年間に発表された日常コラムまで、他では読めない傑作集。
目次
第1章 テレビ2001‐2002(「インパクイメージガール」は大原麗子。実は正解かも;「花田勝、NFLに挑戦」は『うるぐす』の番組企画にしか見えない;小泉孝太郎デビューCM。スタートにして終焉なり ほか)
第2章 テレビ1991‐2000(最近の内輪ネタCMはなぜ「自虐的」で「卑屈」なのか;URLのゴロ化でも「ツカサ」がやってくれた;最近のパクリCMのミもフタもなさ ほか)
第3章 世情1989‐2001(棟方志功の物まねをする小学生だった頃;『ビートたけしのオールナイトニッポン』を聴きまくっていた頃;「名古屋で一番神に近い男」「小島」のボーカル・ヒッチャメン ほか)
レビューより
ナンシーの破壊力は抜群だった。今の時代にはナンシーが足りない。あの頃の芸能界はテレビという王国のある種の絶頂期、今は混迷期、と言ってる場合じゃない。少々の粗さアナーキーさは許しても安易な番組作りは許さない本気の大衆視聴者が減ったのかもしれない。が、烏合の衆に何をか求めん。テレビはもっと冒険しろ。
一番笑ったのは最初のページ「お布施貯金箱mini」。ナンシーさん以外の人が描いたら、テーマがテーマだけに微妙な雰囲気になってしまうかも。解説のゲッツ板谷さんも書いていたが、ナンシーさんのものの見方は決してぶれない。彼女のような引く手あまたの売れっ子コラムニスト(兼消しゴム版画家)だと、各方面に気を使わなければいけないことがあったのではないか? でも彼女は自分の感じたままにおかしいことはおかしいと素直に綴る。彼女が今でも多くの人に支持されているのは、そんな彼女への羨望の気持ちが潜んでいるからではないか?