『ダ、ダ、ダダダ、ダダ星の 地球強奪ロボット軍 〜 』と言う一度聴いたら忘れられないオープニングソングで始まる『宇宙鉄人キョーダイン』(1976年4月放送)に登場したスーパーマシン『グランカー』と『スカイミサイル』を大迫力の1/6スケール、1点限りの全長710ミリ、フルスクラッチビルド・ファンメイド超精密完成品として製作させていただきました。
『グランカー』1/6スケール 全長710ミリ フルスクラッチビルド完成品は、作品中の特撮シーンで使用されている模型版ではなく、実車版を可能な限り精密に再現した1点ものです。車両の外観は当時の児童向け写真絵本やメンコ、雑誌の切り抜きやネット上の写真、DVDの作品映像などを元に、全体のバランスを検討し、ディテールが分からない部分は1970年代の工業デザインを逸脱しないうようデザインさせていただきました。また『スカイミサイル』の実物サイズ版は作りがかなり大味ですので特撮撮影用モデルに寄せてデザインさせていただきました。
『グランカー』では、足回りの構造が分かる写真はほとんどなかったため元車になっているというフォーミューラカーの足回りの構造を参考にし、その上でダブルタイヤの後輪足回りはこのようになっているであろう・・とデザインを起こし製作しました。『グランカー』のド派手な後輪まわりでは、ナックルやアーム、サスペンション、フロペラシャフト、ブレーキホースまで再現することで、実写版『グランカー』の魅力を十分に引き出せたのではないかと思います。(強度の関係でサスペンションなどはダーミーです)。さらに左右のマフラーを取り付けてあるインテーク状のフードの中にはラジエターを再現しています。インテーク状のフードは実車通りに左右違う形状になっています。足回りの構造はこちらでご確認いただけます。
また実車『グランカー』は特撮シーンのようにクチパクしませんが、難易度の高い複雑な設計により右側の前輪カバー下にある伸縮ステックを引き出し、下方に押し下げることでクチパクできる構造にしています。両眼と円錐状のテールランプは胴体尾部の下にあるスライドスイッチで点灯させることができます。どちらもランプ内側に乱反射のモールドを再現しています。さらに円錐状のテールランプは番組内同様に着脱式となっています。
※『グランカー』のクチパクの機能はこちらの外部ページでご確認いただけます。(撮影時にお顔にホコリがのっかってしまっています)
さらに『グランカー』は作品内ではドライバーさんが狭い胴体の中に乗り、小さなキャノピーからの視界で運転していましたので番組では時々ドライバーさんが写り込んでいたりします。そんな当時のドライバーさんの苦労に敬意を払ってキャノピーの中にハンドルを再現させていただいています(黒で塗装しているので外からはよく見えません・・)。
『グランカー』はディテールや構造が分からない箇所が非常に多こと、比較的高級な3Dプリンターとメーカー純正の高額なレジンを使用しましたが、薄物大型パーツから小物パーツまで3D出力後の歪みや反り返り、収縮によりハメ合わせができない・・などさまざまな問題が発生し、開発は難航を極め、製作は1年6ヶ月かかりました。またタイヤは、市販品でイメージに合うサイズとデザインのものが存在しなかったこと、さらに経年変化によるクラックや溶着を防ぐためにシリコンゴムで製作することとなり、タイヤの3Dモデリングから製造型の出力、最初の成形が成功するまで2ヶ月半かかりました。ヘッドと前輪カバーは最初に準備したモデルを出力してみるとやや大きすぎて違和感があり、サイズを縮小して出力し製作しなおしています。
強度の必要性から使用することを選択した真鍮素材ではイメージにあう寸法の真鍮角材や真鍮丸棒を探すことが大変で、さらに真鍮素材を旋盤加工しさまざまな方法で組み合わせて自動車の足回りらしく製作しましたが、ナックルなどは当初はどのように製作したらいいのかまったく分からず頭を抱えました。また、カタパルトも時間のかかる真鍮素材の裁断と難しい大口径の穴あけを済ませた上でハンダ付けを行なっています。さらにカタパルトの前方の支柱は3種類の異径メタル材とバネで構成されていて、頭の大きい固定ボルトは市販のステンレスボルトを無理やり旋盤加工し、ダイスでネジを切ってイメージに近い外観とボルトとしての機能を持たせました。
※以下のページで真鍮素材で製作させていただいたパーツの塗装前借り組み状態の写真をご覧いただけます。
完成した1/6スケール『スカイミサイル』と『グランカー』ですが、第一印象は予想以上にカラフルでキラキラしている・・というものでした。そして、赤.青、黄色という車体の3原色と胴体表面に散りばめられたカラフルな透明パーツ、両側に突き出た大きなツノと配線がほどこされたメカ部や8つの吸気口、さらにフォーミュラーカーを再現した8輪走行のド派手な足回り、そして意外に複雑なデザインをしていて板金加工された業者さまの芸術的感性を感じさせるシャークマウスのヘッドなどを見るにつけ、『グランカー』をデザインし製作した当時の方々の『子供たちを楽しませたい』という思いがひしひしと伝わってきました。
現在手元にある『スカイミサイル』と『グランカー』を毎日いとおしく見ていますが、『グランカー』はカラフルな胴体を持ち上げるとずっしりと重く、製作した自分でもいまだに圧倒される存在感があります。車体を押せばゆっくりと進み、スティックを押せば番組のようにクチパクする姿には思わず微笑んでしまいます。『スカイミサイル』もイメージ通りに形にできるのか、シャークマウスは綺麗に再現できるのか不安でしたが、出来上がってみるとブライトレッドとシルバーの胴体が東映ヒーロー特撮番組のメカらしい、作品通りのどこか可愛らしい姿にまとまっていて製作して本当によかったと思わせてくれます。
予定以上の製作期間と高額な材料費などにより当初の出品価格が120万円以上ではありましたが、より現実的な価格まで下げさせていただきました。時間をかけて製作した完成品の価値をさげたくなかったのですが、これ以下の金額は難しいという価格にまでさせていただいています。1年6ヶ月という期間と、どうしても『スカイミサイル』と『グランカー』を精密模型化したいという思いで、持っている知識と技能の全てを注ぎ込み、こだわりにこだわり抜いて製作させていただいた完成品です。
昭和の日本特撮がお好きで、また『宇宙鉄人キョーダイン』の大ファンの方、この価格では2度と製作できない1点ものです。世界でたった1つの博物館級のフルスクラッチビルド完成品をぜひお手にしてください。お手元で圧倒されてください。ご入札をどうぞよろしくお願いいたします!
※ メルカリにもオークション形式で出品させていただいています。メルカリで入札が起きた場合、こちらの出品は終了いたします。
[製品仕様]
・グランカー全長710ミリ
・コロ走行
・ヘッドの両眼と円錐状のテールランプ点灯可能
・クチパク機能
・素材:ヘッド、胴体、エンジン等はレジン製、カタパルトやエンジンプレーム、
足回りなどは真鍮切削加工の上でハンダ付け
タイヤはシリコンゴム製
・乗客運搬時のテニスの審判台様の座席は着脱式です
・スカイミサイル:全長660ミリ レジン製(可動部はありません)
☆さらにたくさんの写真を次のURLにアップロードしています。ぜひご覧ください。
[荷造り梱包と配送]
・製品は180サイズの大型の特注ダンボールで発送させていただきます。
・製品はダンボール箱の中で動いてしまわないよう製品に影響がない方法で特別な台座に固定して発送させていただきます。
※台座固定状態の写真も上記リンクでご覧いただけます。
胴体下からピンどめし、さらに胴体が運搬中に上下に動いてしまわないように固定しています。
・送料はご負担ください。
[ご入札について]
・落札後の速やかなお支払いと配送後の速やかなお受け取り確認をいただける方のご注文をお願いいたします。
・悪い評価が多い方、評価がわずかな方は、当方が心配になって入札取り消しなどをしてしまわないようあらかじめ質問欄などでご連絡ください。
[お届け後のお取り扱い注意点]
・製品は全長710mmほどの重量がある大型模型完成品で、合金玩具ではないことからお取り扱いには慎重さが必要です。開封方法とお取り扱いに関するかんたんなマニュアルを同封させていただきます。また本品は組み立て時のわずかな接着剤はみ出しや塗装剥がれなどからくるリタッチを行なっています。いずれも目立たないものですがあらかじめご了承ください。
・製品は将来の破損や再塗装が必要な場合などを考慮しブロックごとに分割した構成で設計され、部分ごとの修理や再塗装を行えるようになっています。万が一お買い上げ後の運搬中になんらかの破損などが起きた場合は、修理や部分交換、再塗装などで対応させていただきます。お届け後の修理調整は修理費用と往復運送費のご負担が必要になります。また修理や再塗装には最低3ヶ月かかります。
[即決価格での落札をいただいた場合]
・本完成品の修理や手直し、破損などによる再塗装は、出品者の製作能力が失われるまで修理加工費用無料で行わせていただきます。この際、製品全体のパーツが9割残っていることを条件とさせていただきます。修理の際の往復運賃、もしくは出張修理の場合は交通費など実費でご負担をお願いいたします。また修理や再塗装には最低3ヶ月かかります。ご了承ください。
☆☆ みなさん『宇宙鉄人キョーダイン』を見ましょう!! ☆☆
現在、以下サイトにて『宇宙鉄人キョーダイン』の番組の視聴が可能です。兄弟愛と家族愛、次々と現れるダダ星のロボット怪人とキョーダインの大活躍を楽しみましょう。そして驚きの最終話ではキョーダインと地球防衛軍が死闘を繰り広げていた相手の正体が判明し涙のエンディングを迎えます。現在もお元気にされている出演者のみなさんにインタービューをしたスチール満載のムック本が出版されてほしいですね。
東映特撮ファンクラブ
アマゾンPrime Video「マイ★ヒーロー」チャンネル
DMM TV
☆☆『宇宙鉄人キョーダイン』最新アイテムにも注目!☆☆
今年、アート・ストームさんより『宇宙鉄人キョーダイン』オリジナル製品4種が発売されましたね。
どれも非常によくできていると思います。グランカーは完売?
アート・ストーム フィーチャーショップサイト