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★商品説明★ | 鯨統一郎著 「冷たい太陽」 光文社文庫 2016年 6月 文庫初版 定価 620円+税 302頁 |
★著者略歴★ | 国学院大学文学部国文学科卒。1998年「邪馬台国はどこですかで?」が創元推理短編賞の最終候補作になりデビュー。ミステリー界に新風を吹き込む。歴史ミステリーなど多数。 |
★作品内容★ | 第15回本格ミステリ大賞の候補にも上がった、意欲作。幼稚園の園外学習の現場から高村美羽が消えた。直後に、犯人から家に誘拐したという連絡が入り5千万円が要求される。高村家は輸入代理店を経営して羽振りがいいと思われていたが、今は倒産寸前。どうにか2千万を用意するが残りは離婚した妻に頼るしかない。その会社も明日には金を振り込まなければ大きな取引を逃してしまう。犯人が要求した意外な身代金の受け渡し方法。その緊迫した場面だけでも、物語は面白いが、著者が用意したのは、読者を騙すトリック。これ以上書くとネタばれか。ただ、「え~っ、」と驚いて、見事に騙された快感に浸るか、「くそ面白くも無い」と騙された事をなじるか二つしかない。評価は両極に分かれるだろう。でも著者の自伝的作品を読んで、さらに著作を詠めば著者が意図したことが分かる気もする。 |
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