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双葉社／1984 初版１刷／293P

先に刊行した「推理文壇戦後史１」は、多くの
方々から好評を博することができた。推理小説
発展の軌跡を探るためには、正面から論じた正
史に俟たねばならない。だが、そうしたオーソ
ドックスな推理小説史とは別に、推理小説界を
賑わせた事件や、各作家の人間的なプロフィー
ルに重点を置いた側面史的なものも必要ではな
いかという気がする。（カバー文より） 


【目次】
江戸川乱歩賞の創設
初の本格派女流作家仁木悦子の誕生
巨人松本清張の出現
江戸川乱歩編集の『宝石』
曽野綾子、三浦朱門夫妻の推理小説好き
石原慎太郎とハードボイルド・ミステリー
角田喜久雄の潔癖な一面
神秘現象を信じていた三島由紀夫
新聞記者出身の才人佐野洋
大下宇陀児に発掘された星新一
『宇宙塵』と『科学小説』
野獣派学生作家大藪春彦
サラリーマン・ミステリーの旗手樹下太郎
反骨精神に燃えたレジスタンス作家結城昌治
不遇時代の怨念が創作のバイタリティー。水上勉の登場
高城、大藪につづく二十代作家河野典生
関西推理文壇の雄黒岩重吾
宝塚少女歌劇出身の異色女流作家新書章文子
瀕死の重傷の床で懸賞小説に挑んだ笹沢左保
「宝石座」の旗上げ公演
推理文壇きってのプレイボーイ




状態：カバーなし。三方に軽いヤケ。
状態：表紙裏に、カバー文の切り貼りあり。