
養護学校の教員をしていたころ言葉の通じない子ども達に日本の伝統文化を伝えるにはどうしたらいいのか?を考え、
普遍性と変化という宇宙の法則を表した胎蔵界曼荼羅を3D化することを思い付き、
型はめという幼児期に誰もが必ず通る学習に「形手掛かり」「色手掛かり」「意匠手掛かり」という変化を加えることで「思考の構造化」を補助することを目的とした型はめを制作しました。
単純な〇△□で型はめの指示理解が出来たら、学習としては型はめでありますが、同じ動作の中で少しずつ難易度を上げていく知育玩具です。コレは職人の技術向上と同じ思考パターンであり、単に活字の記憶の蓄積ではないいわゆる右脳の活性化に役立ちます
また、ちょっと難しい「ちょいむず」を経験することで成功体験を積み、意欲を育て、自己肯定感を高めます。
五感を含めた入力情報から思考が完全に構造化された状態はすなわち悟りであり、万物と共に生きる八百万の神々の精神でもあります。
調子に乗った作者は塗料に漆を塗ることで、伝統の保持と、知育玩具の世代継承ができ、家業を継ぐことで守られてきた我が国の国体の本質「同質の体験による質知の継承」ができると考え作成しましたが、注文生産とすると販売価格が150万を超えると気が付き商品化を断念。
間違いのない物なので何とか形にできないかぁと考えに考え、色の違う木を伐りだしてピースにすることで大幅に価格が抑えられることに気が付きついに製品化。
それでもやはり機械で大量生産をすることができず、1ピーズずつ丁寧に手作りをしています。
どうしても幼児期の玩具は使い捨てのものが多くなってしまいますが、時代が変わろうとも変わらない本質を紡ぎだすこの作品を世代を超えてお使いいただければ幸甚です。
漆塗りの作品は参考資料です。横浜市瀬谷区で定期的に「他害のあるお子様を育てる保護者様の談話会」を行っており
障がい児の子育てに関するご相談も受け付けております。自己紹介欄よりFacebookにお越しください。
(2025年 3月 20日 23時 30分 追加)作業場を掃除していたら、僕の創作活動の原点が出てきました。
「いじめる方にもいじめられる方にも、その命が奇跡だって事を教えてやらんと」