
画像1左下のクリアパック入り種子の出品です
(種子袋、説明書などは添付しておりませんのでご注意下さい。)
価格は大体ですが、購入時の価格を分割して出品手数料分を上乗せさせて頂いています。
発送は第4種郵便です(リーズナブルな代わりに時間がかかる場合があります)
出品中の他の種子と同梱可能です。
発芽有効期限が2024年迄なので、購入時の半額で出品します(6g約150粒で550円でした)
購入後は冷蔵庫にて保管していたので、幾らか出ると思います
約50粒入り 62円
カルド CARDO
英名 Cardoon(カルドーン)
和名 朝鮮薊
学名 Cynara cardunculus Cardoon Group
もしくCynara cardunculus var.altilis DC
品種Gigante inerme a foglia intera
アーティチョーク
(Cynara cardunculusScolymus Group、
またはC. cardunculusvar.scolymus(L.) Fiori)
と極めて近縁な野菜で、イタリア(特にアブルッツォ州)やフランスのプロヴァンス、リヨン、サヴォワやスペイン(特にナバーラ州、アラゴン州)、ポルトガル、北アフリカ、アメリカ ニューオリンズ州等、主に地中海周辺で普及、栽培されています。
アーティチョークの様に花芽を食べる事も可能ですが、一旦大きく育てた後にセロリの様な茎を初冬~冬の間軟白してから収穫します。
具体的には、
10月末頃に高さ40cmで茎を緩く束ね、
10日~20日後に本格的な軟白を更に約20日間行います。(日本の気候の場合、地域によって時期など調整する必要が有ると思われます)
1メートル程の穴を掘り、そこに垂直に置き、わらで覆う方法。
Cardi gobbiと呼ばれる、葉茎を片側に押し曲げて、上部だけを露出させて土で覆う方法。
(時期を間違うと腐りやすいが他の方法より美味しくなるとされる伝統農法)
冬が暖かい地域(マイナス2度で株が痛む様です)では畑でそのまま布やビニール等で包んで軟白する方法などが行われている様です。
Come coltivare il CARDO Imbianchimento
で検索すると軟白で参考になりそうなYouTuber動画が有ります。
(種子袋にも何故か軟白や調理下処理について書かれていない為、取り敢えず育ててみて、硬くて苦くてマズいとなってしまう方も多い様です。)
品種名は
Gigante=巨大
inerme=針やトゲが無い 植物学用語
foglia=葉
intera=全体
a foglia intera=全縁の葉(裂け目の無い葉)
全縁葉でトゲ無しの大きい品種という意外とシンプルな特性を羅列した品種名の様です。
また他カルド品種比べて苦味が少ない様です。
本来、カルドの茎は目視しづらい小さなトゲで覆われており、取り扱いに注意が必要でした。
(刺さり方によってはかなり痛いらしい)
※トゲ無し品種ですが、先祖帰り、個体差等、念のため栽培時はご注意下さい。
また草丈2m近く、株間80cmと株幅も取り、栽培期間も長目な為、アーティチョークと同様に植える場所は吟味する必要が有る思われます。
(採種する場合はアザミ類とは交雑しませんが、アーティチョークや観賞用のチョウセンアザミとは交雑するので、お気を付け下さい)
栄養成分としては、食物繊維やミネラル、特にカリウムとカルシウムが豊富に含まれています。
特筆すべきは、シリビンという肝臓の浄化作用が期待される成分が含まれており、体内の毒素を排出するのに役立つとされます。
調理時は下処理として、株内側のセロリ状の茎を酢やレモン水に浸しながら、ピーラーや小さい包丁で筋や繊維取り除きます(アクで手が黒くなるので手袋が必要という方も居ます)。酸に強い鍋たっぷりの水に大きめのレモン半分と塩を入れた酸性水で柔らかくなるまで山菜の様に煮れば完成です。
その後、ソテーやロースト、サラダや各地域の伝統料理の素材などに利用します。
Come Pulire e Cucinare i Cardi
と検索して出てくるYouTuberの動画を見ると、下処理風景のイメージが出来て参考になります。
また花の雌しべは植物性レンネットとして、
スペインのトルタ・デル・カサールやトルタ・デ・ラ・セレナ、ポルトガルのケイジョ・デ・ニサやセラ・ダ・エストレーラなどのチーズを作る際に使われている様です。
画像5、6は「西洋蔬菜の栽培」 (1959年) | 赤堀 香苗よりアーティチョークの育て方についての引用です。
(2025年 7月 7日 1時 59分 追加)50円に価格変更しました。