
UKスコットランドはグラスゴーのギターポップバンドBelle & Sebastianの3年ぶり5th。2003年発表
2002年にイザベル・キャンベルの脱退を見届けた彼らは、わずか1年後に驚くほど陽気なアルバムをひっさげて帰ってきた
しかも、2000年にリリースした前作『Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant』をはるかに上回る出来ばえなのだ
前作と比べると、この『Dear Catastrophe Waitress』は、全12曲のほとんどを全力疾走で突き進み、はしゃぎ回るアルバムという感じがする
はつらつとしたホーン、雰囲気、ストリング・アレンジが、そんな印象に拍車をかける
スチュアート・マードックの歌声とアコースティック・ギターだけで勝負したチューンでさえ、ほの暗いメランコリーよりもユーモアを強く感じさせるほどだ
マードックの歌詞にはあいかわらず奇妙なところがあり、そんな傾向がバンドの意図と齟齬(そご)をきたす場合もある
マードックと仲間たちの奏でるサウンドは新鮮で、共に音楽をやれる幸せをかみ締めているようでさえあるのだ
1.Step Into My Office, Baby
2.Dear Catastrophe Waitress
3.If She Wants Me
4.Piazza, New York Catcher
5.Asleep On A Sunbeam
6.I'm A Cuckoo
7.You Don't Send Me
8.Wrapped Up In Books
9.Lord Anthony
10.If You Find Yourself Caught In Love
11.Roy Walker
12.Stay Loose